検索窓
今日:6 hit、昨日:8 hit、合計:92,497 hit

No,13 ページ14

ms「ぞ、ゾムさんっ!?どうしてここに…!?!?」

zm「俺がAを一人にさせる脳筋だと思ってんのか」


ゾムは戻ったと見せかけ、コネシマに自分の隊を任し、
いつでも助けに入れるようにダクトから見ていたのだ。


Aの合図で突撃できるようにと。



zm「お前はAを傷つけた。この国の幹部の一人をな」

ms「そ、それは…っ!Aさんが悪、くて…私は…」

zm「言い訳は聞いとらん、さっさと出てけ」


嘘泣きを演じるミシェルに構わず、冷たい視線と態度で部屋からミシェルを追い出す。
このことは恐らくミシェルからグルッペンに伝わるだろう。



しかし、今はそんなことはどうでも良かった。





zm「あぁ…A……血が…」

『平気平気』

zm「大丈夫か…?痛いよな、ホンマごめん…」

Aの止血をしながら、ゾムは痛々しい傷口を見つめて、謝る。


悔しそうに顔を歪ませて。


『最初からこうするっていう私の指示だったでしょ?ゾムは悪くないよ』



ミシェルがAに負わせた怪我は必ず証拠になる。
だから、今回は仕方なく刺されてやったのだ。




zm「でも、俺……Aが刺されるとこなんか、見たくなかった」

『私が怪我するだけじゃん、何の心配m(((zm「ちゃう!!!!!」




zm「いくらAの指示だったとしても、大事な仲間が目の前で刺されてるんやで!?」


zm「それを我慢して、どんな気持ちで俺が見とったか…!!」

『……うん、うん、泣くことないよ、ゾム』

ポロポロと涙を流し、訴えるゾム。


ゾムの頭にAは手を置く。
安心させるように。


『ちゃんと約束守ってくれてありがとう。辛い思いさせてごめんね』

zm「…ッもう、こんなお願い、やめてや?」

『うん』



少し微笑んでくれたAに、ゾムは安堵し、泣き止んだ。
久しぶりのAの温もりに幸福感を感じた。

No,14→←No,12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (161 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
333人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , d! , 無能パロ   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ラム猫。(プロフ) - くろほたるさん» ありがとうございます!実は続編も出そうか悩んでいるので、その時はまた読んでくださると嬉しいです! (2023年1月25日 20時) (レス) id: 02801ed11f (このIDを非表示/違反報告)
くろほたる(プロフ) - 最後はやっぱり彼らの事が大好きだという言葉が見えて満悦です。死後世界組の関係も個人に刺さりまして起承転結全て楽しめました。執筆お疲れ様です!とても面白かったので周回できます! (2023年1月25日 18時) (レス) id: fe43882e7d (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 感動して頂けたなんて光栄です!なるほど…今作はここで打ち切りの予定でしたが、続編も考えて見ます! (2022年11月28日 18時) (レス) id: c372fc4406 (このIDを非表示/違反報告)
らねい(プロフ) - 今更ですが全話読みました、めっちゃ感動しました!個人的な感想ですが、wrwrdの皆が過去に戻って夢主ちゃんを救うみたいな展開があったらエモすぎる…次の作品も楽しみにしてます‼️ (2022年11月28日 17時) (レス) id: 2c672365af (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 狐の巫女さん» ありがとうございます!!語彙力の無さで理解して下さり、嬉しいです!! (2022年11月5日 18時) (レス) id: 51f19f872f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ラム猫。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2022年10月2日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。