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No,12 ページ13

rb「すまんA……すぐ戻ってくるからな」

『……はいはい』

ミシェルの狙いはAと二人きりになることだろう。
ロボロまでいなくなってしまった部屋には、ミシェルとAしか残っていない。



ms「……」

『何の用かな、ミシェル』

黙ってAを見つめる瞳は、嘲笑うかのような瞳だ。
先程のつぶらな瞳は、どこにもない。


ms「うざい」

『何が』

ms「いい加減諦めたら?無駄な足掻きがうざいの」


カチャっと鍵が閉まるような音が聞こえた。

完全に隔離されたのだ。


ms「私さぁ、暴力は嫌いだけど、ここまでされたら………………ね?」

『何する気?私に暴力振るうの?』

ミシェルは気味の悪い笑顔を浮かべる。
その通り、とでも言うように。

ms「あんたがいけないのよ、余計なことをしなければ今頃あんたは一人だったはずなのに」

『うん、まず元々は私がこの国の正式な幹部な訳だし、引き下がるはずないよね』

ms「…どこまでもうざいのね」


Aを睨むミシェルに揺らがず、Aはミシェルを目を細めて見る。



ms「どこまで私のこと調べてるのかしら?」

『さぁ?』

ms「言わないのね……その判断は本当に正しいのかしら?」



次の瞬間、ミシェルはAにナイフを振り下ろした。

Aは上手くそれを受け止めることに成功するが、
痛んでいる体では耐えれず、結局力に押し負けた。


『…やってくれるじゃん』

ms「腹刺されたくせに、呑気ね」

Aの腹部から血が出始め、シーツに染みていく。


ms「もう一度聞くわ、私のことどこまで調べているのかしら?」

『同じこと聞いてどうするの?答えが変わると思う?』

ms「あー、本当に死んでほしい…!!」


『あはっ、滑稽だね』

ms「どっちがよ」

Aの目は迷いがない。
勝利を確信しているような目。その目にミシェルは不気味さを抱く。





『貴方は私に手を出した時点で、判断が間違ってる』



















ミシェルの持っていたナイフが飛んだ。



















ms「ッ!?」


zm「悪い、遅なった」

『いや、充分すぎるよ』


そこには、隊に戻った筈のゾムの姿があった。

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作品ジャンル:ファンタジー
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ラム猫。(プロフ) - くろほたるさん» ありがとうございます!実は続編も出そうか悩んでいるので、その時はまた読んでくださると嬉しいです! (2023年1月25日 20時) (レス) id: 02801ed11f (このIDを非表示/違反報告)
くろほたる(プロフ) - 最後はやっぱり彼らの事が大好きだという言葉が見えて満悦です。死後世界組の関係も個人に刺さりまして起承転結全て楽しめました。執筆お疲れ様です!とても面白かったので周回できます! (2023年1月25日 18時) (レス) id: fe43882e7d (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 感動して頂けたなんて光栄です!なるほど…今作はここで打ち切りの予定でしたが、続編も考えて見ます! (2022年11月28日 18時) (レス) id: c372fc4406 (このIDを非表示/違反報告)
らねい(プロフ) - 今更ですが全話読みました、めっちゃ感動しました!個人的な感想ですが、wrwrdの皆が過去に戻って夢主ちゃんを救うみたいな展開があったらエモすぎる…次の作品も楽しみにしてます‼️ (2022年11月28日 17時) (レス) id: 2c672365af (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 狐の巫女さん» ありがとうございます!!語彙力の無さで理解して下さり、嬉しいです!! (2022年11月5日 18時) (レス) id: 51f19f872f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラム猫。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2022年10月2日 22時

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