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齊藤 side
マネージャーさんの車に乗った途端、すぐに寝ちゃったA。
今も、まだ固く目をつぶって眠ってる。
家に着いてからもう2時間は経ってるから、さすがにちょっと心配だな…
:
A 「ん、ん…」
「あ、起きた?良かった…」
A 「あれ…史帆ちゃんと久美さんは…?」
「2人なら夜ご飯買いに行ったけど…寂しいの?」
A 「うん…」
「でも私はいるじゃん。ほら、お膝おいで」
私もベットに腰掛けて、膝の上にAを乗せる。
そうすると、抱きついて肩に顔を埋めてくれるA。
Aの過去のことは映画で知ったし、久美と史帆は大まかだけど聞いてたみたい。
私もメンバーの中では、結構Aと仲良い方だと思ってたのにな…
何にも知らなくてごめんね。
:
A 「京子さん…っ」
「ん…?」
A 「Aのこと嫌いなら、なんで映画観るんですか?
今日だって、嫌いなら話しかけて来なかったら良かったのに…」
「Aがキラキラ輝いてるから嫉妬してるんだよ」
突然消えてしまいそうな小さな声で、そうボソッと呟いたA。
ほんとにAの言う通りだと思う。
握手会で悪口言ってくる人にも共通するけど、なんでわざわざ絡みに来るんだろうね。
自分は悪者になるし、相手は傷つくしで、誰も得する人はいないのに。
A 「A、ずっとひらがなけやきが大好きで…」
「うんうん、いつもそう言ってくれるよね」
A 「それもあったんですけど…
あの人たちを見返したくて、オーディションを受けたってのもあるんです。
ちゃんと見返せてますか…?」
「もちろんだよ。私から見てもすごい成長した。
初めて2列目にも選ばれたんだもんね。もっと自信もっていいんだよ?」
A 「良かった…っ」
「これからは、もっと私にも頼ってね」
そう言って頭を撫でてあげると、少し私の肩が濡れた。
史帆と久美みたいには出来ないかもだけど、話を聞くぐらいなら出来るから。
Aが泣きたい時は、今みたいにこうやって好きなだけ泣かせてあげたい。
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みるく(プロフ) - いちごさん» リクエストありがとうございます!書かせて頂きます! (2022年2月4日 1時) (レス) @page47 id: 5702b376e2 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - バレンタインデーに、夢主がくみてんとかとしに手作りチョコをプレゼントする話をお願いします! (2022年2月4日 0時) (レス) id: d731266f37 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 名無し64466号さん» ありがとうございます!私もいつも励みになっています! (2022年2月3日 17時) (レス) id: 5702b376e2 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 水玉ピンクさん» こちらこそいつもリクエスト下さってありがとうございます!いつも励みになっています! (2022年2月3日 17時) (レス) id: 5702b376e2 (このIDを非表示/違反報告)
名無し64466号(プロフ) - 私も毎日のルーティンの一つになってます!これからも無理なさらず頑張ってください! (2022年2月3日 17時) (レス) @page42 id: 6b8f8226b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2022年1月30日 10時