青春の馬 5

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齊藤 side




「A、可愛くしてあげるからここ座りな」


A 「はーいっ！」




Aを目の前に座らせて、メイク開始。

この子思春期なはずなのに、なんでこんなに肌綺麗なんだろう。

スキンケアとか、特に気にしてる様子とかもないしね (笑)

それにしてもすっぴんの完成度高すぎるでしょ…






:






「お仕事の時って毎回フルメイクしてる？

ここまで肌綺麗なら、ファンデーションとかいらないんじゃない？」


A 「Aだってフルメイクしたいのに、メイクさんがしてくれないんですよ〜

なんか逆に変になるかもよって言われるし (笑)

だから、リップとアイシャドウと眉毛くらいしかしないですね」


「うん、間違いなく変になるね (笑) 」


A 「もうっ！京子さんまでバカにして！」


「私からしたら最大の褒め言葉だけど？」


A 「嘘だ！ぜーったい嘘だ！」


久美 「A、さっきから何騒いでんの (笑) 」


「若いっていいな〜って褒めてるのに、そんなの嘘だって言ってる」


久美 「なんでよ〜？私なんかいっつも若林さんにいじられてばっかだよ (笑) 」


A 「こっちだって、Aは2歳でしょ？ってよく言われる…」


久美 「まあそれは事実じゃない〜？」


A 「違う！もう15歳ですよっ！」


齊藤 「はいはい。もう分かったからメイクするよ〜 (笑) 」




メイク再開しても、まだブツブツ文句を言ってるA。

私からしたら、まだ中学生ってほんと羨ましいんだけどな…

Aももう少し大人になったら分かるかな (笑)

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