青春の馬 5

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A side




突然お邪魔したのにシャワーを浴びさせてくれて、こうやってお家まで送ってくれた史帆ちゃん。

その優しさに頭が上がらない。

だから私も怒られる覚悟で、ママにちゃんと謝らなきゃね。






:






「ただいま…」


加藤 「お邪魔しまぁす…」


『あ、やっぱり帰って来た。

って…あんた加藤さんのところ行ってたん？』


「うん…ごめんなさい…」


『全く…急に飛び出すから心配したんやで？

加藤さんも、Aが迷惑かけてすみませんでした』


加藤 「いえいえっ…！私は全然大丈夫ですよ」


「ごめんなさい」


加藤 「ううん！じゃあ私はこれで…」


『あ、たくさん作るし良かったら晩御飯食べて行って？』


加藤 「え…じゃあお言葉に甘えさせてもらって…」


「ママ、話したいことが…」


加藤 「A、としちゃん一旦あっち行っとくからちゃんと話しな」


「うん…」




史帆ちゃんは寝室に行っといてもらって、ママと向かい合って座る。

あの時はついカッとなっちゃったけど、話せばママも分かってくれた。

Aの人生なんだから好きにしなって言ってくれて、日向坂の方を優先することに。

こうしてもらった以上、今よりもっと頑張らなきゃね。

いつかはフロント、センターに立てるように。

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