青春の馬 5

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「で、今日ママは帰るの？」


A 「ううん。Aん家泊まってくみたい」


「だから逃げ出したんだ (笑) 」


A 「うん… (笑)

あれからも先生と話してたとしても、そろそろ帰ってるとは思うけど…」


「じゃあ、今からとしちゃんと一緒に謝りに行こっか」


A 「え、いいの…？」


「ここはお姉ちゃんの出番だもん〜」


A 「ありがとう…」




あれだけムカついたって言ってたのに、悪いことしたって落ち込んでるA… (笑)

もう髪も乾いてるし、着替えた制服もまとめ終わったから、Aを家まで送ることに。

この状態で1人で帰るって、いくら落ち込んでても難しいだろうしね。

緊張からなのか、少し震えてる手を繋いで、1番近くの駅まで歩いた。






:






「A、としちゃんで良かったらいつでも相談乗るからね。

1人で抱え込む前に、ちゃんと相談するんだよ？」


A 「うん。ありがとう史帆ちゃん…」


「そんな暗い顔しないの〜 (笑)

大丈夫だよ。ママが1番Aのことを大切に思ってくれてるからね」


A 「謝ったら許してくれるかな…」


「絶対許してくれるよ。だってAのママだよ？」




電車に乗っても、Aの最寄り駅に着いても、ずっと暗い顔をしてるA。

ただでさえ思春期の時期に、進路とか色々決めてかなきゃだもんねぇ… (汗)

誰でも通る道なんだよね。

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