青春の馬 5

☆ 親子喧嘩！？ ページ17

「あ、ママいた〜」


『A〜、久しぶり〜！』




期末テストも無事終わり、今日は三者面談がある。

前まではマネージャーさんか久美さんが来てくださってた。

だけど今年は受験生ということで、大阪からママに来てもらった。

今日成績返ってくるんだよな…

勉強の成果、少しでもいいから出てますように。






:






『3年生になってから、成績もだいぶ上がってるね。

日向坂の活動も忙しいと思うけど、希望する高校とかはある？』


「今のところは、日向坂の活動に専念したいです。

だから全日じゃなくて、通信制の目黒高校に行きたいです」


『え、ちょっと…そんなの聞いてない。

悪いことは言わないから、せめて全日の高校を卒業しときなさい』


「え、なんで…？」


『ずっと日向坂にいるわけではないんだし、大学のことも考えてかなきゃ。

こっちはAのためを思って言ってるんだからね。

今みたいに休みながらでいいから、全日に行きなさい』


「高校は義務教育じゃないから留年するかもしれないんだよ？

こっちがどれだけ頑張ってるかも知らないで、勝手に余計なこと言わないで！

進路のことは自分で決めるから、これ以上口出して来ないで」


『ちょっとA！待ちなさい！』


『山本さん…？』




努力の成果はちゃんと出てて、2年生の時よりも成績は上がってた。

影山さんのおかげで、理科も初めて平均点に乗った。

だけどこれを理由に、ママと意見が食い違って喧嘩してしまい…

怒った私はカバンも持たずに、走って教室を飛び出した。

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