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加藤 side
いつも通りスマホを見てダラダラしてたんだけど、突然AからLINEが来た。
普段はこっちから送ることが多いから珍しいな〜なんて思ったけど、Aは限界を迎えてるみたい。
電話を切らないようにだけ伝えて、今からAん家に行くことに。
いつもなら電車を使うんだけどこのご時世ってこともあって、今日は走っていくことにした。
足には自信もあるし、ほんの駅2つ分だからね。
:
「A…?」
A 「んっ…」
「こんなところにいたら危ないよ?お部屋戻ろ?」
Aのマンションまで着くと、エントランスまで降りてきてるAがいた。
Aの顔は涙でぐしゃぐしゃで、目も真っ赤になってる。
エントランスには誰が来るか分かんないし、尚更Aのことを知ってる人がいたら危ない。
抱きしめたい気持ちを抑えて、まずは部屋に向かう。
エレベーターで誰にも会わなくて良かったよ…
:
「よし、着いた〜!もう大丈夫だよぉ〜」
A 「ありがとっ…」
「んーん、ちょっとソファー行こっか〜」
玄関に着いてドアを閉めると安心したのか、さっきよりも泣き出しちゃったA。
ずっとここにいてもあれだから、まずはソファーに移動させる。
久しぶりに抱っこしたんだけど、やっぱり軽いなぁ…
身長はだいぶ伸びたけど、体重はそこまで変わってないんじゃないかな。
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作者名:みるく | 作成日時:2022年1月27日 14時