philosophical 40 ページ42
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系「矢向寺はどこへ?
何の為の休暇だったんですか」
ミ「っ、もしかして、Aちゃんが言ったんじゃ。
私たちが休んでる間に、仕事しながら片付けを?」
夕「嘘…」
神「…ほとんど正解です」
ガタン、中堂がデスクを蹴った音が虚しく響いた。
坂「僕がここに帰って来たのは、彼女に言われたからです。
中堂班の臨床検査技師の枠が空くので戻ってきませんか、って。
それで…昨日、これを貰いました」
夕「やだ、もう…スナフキン…」
坂本の手に握られていたのは、スナフキンのぬいぐるみだった。
系「それは、いつの話だ」
坂「つい最近…、あぁ、あの本が発売された日です」
ミ「っ、あの日…」
ミコトは思い出した。
怪我した左手で携帯を取ろうとして、それを落としたAを。
あの、辛そうな笑顔を。
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六「っ、Aさんは!?」
ミ「あぁ、久部くん…」
六郎が駆け込んだオフィスには、活気がなかった。
六「一昨日のUDIの説明会に友達が行ったって…、
そのとき、Aさんが仕事場の写真を見せてくれたって…!」
ミ「説明会?」
神「河口くんと矢向寺さんと坂本さんだけじゃ、
さすがに人手が足りなくて、中休みにしたんです。
大学生を中心に、矢向寺さんが呼びかけて」
Aは医大生の間で人気が高かった。
だから、説明会にはかなりの人数が来たらしい。
神「久部くんも来ましたし、伝言をお伝えします」
そう切り出して、神倉は話を始めた。
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理音(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみにしています! (8月21日 20時) (レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 私も続きが気になります(><)面白くて一気読みしました!くっつくの楽しみにしてます!! (2018年9月12日 21時) (レス) id: ccca1c1412 (このIDを非表示/違反報告)
チコ(プロフ) - Yuriさん» ありがとうございます!はい、只今下書き中です!ただ、まだ時間がかかると思われます…すみませんm(_ _)m (2018年9月10日 6時) (レス) id: 28285d67bb (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいていました!主人公ちゃんが帰ってきた時の話を読みたいです!!ご検討いただけますか? (2018年9月9日 21時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
チコ(プロフ) - いつさん» コメントありがとうございます!ありますよね、突然。分かります(笑) 1話1話がまぁまぁ長いので一気読みは大変だったと思いますが…嬉しいです、ありがとうございました! (2018年9月9日 6時) (レス) id: 28285d67bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チコ | 作成日時:2018年9月6日 19時