philosophical girl【アンナチュラル】

philosophical 1 ページ3

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事情聴取室では、
毛利が高瀬の取り調べを行なっていた。



毛利「橘芹菜さんを殺したのはあなたですね。


遺体を置いてあった場所に出入り出来たのは、
あの物件を管理していたあなただけです」


高瀬「橘さんは、勝手に死んだんです」

毛利「はぁ？」



毛利の間抜け声が響く。



高瀬「火事の数日前、

カフェをやりたいから空き店舗を見たいって
橘さんから電話があって、
それで案内したんですけど、

内見中に突然苦しみ出して、
何もしてないのに突然倒れて死んでしまって。


僕のせいにされたらって怖くなって、

腐ると困るからホルマリンを点滴して
スーツケースに入れて隠しておきました」



その答えは一応筋が通っていて、
追及の余地はどこにもなかった。


毛利は仕方なく質問を変える。



毛利「そのシャツの血はあなたの血ではありませんよね？」


高瀬「これは…大崎めぐみさんという方の血です」


毛利「殺して解体したのか？」


高瀬「いえ、彼女もアパートの内見中に突然倒れて死んでしまって。

僕が殺したと勘違いされたくなくて。


人が死んだ物件は、事故物件になってしまいます。

借り手がつかなくなると困るので、
死体を持ち帰って処置に困って解体しました」



毛利「ふざけるな」


高瀬「本当です。だから自分から出頭したんです。



僕は誰も殺してません」



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テレビでは捜査一課長が会見をしている。



「死体損壊と死体遺棄で逮捕したのは、
西武蔵野市内で不動産業を営む、高瀬文人32歳。

現在のところ、殺害は否認しています。

他にも複数名を殺害している…」


「複数名って何人ですか？」
「被害者は？」



マスコミは矢継ぎ早に質問攻めをする。

それに対して、警察はいつもの答えを出した。



「それも含めて慎重に捜査中です」



宍「全部で26人！
26人も殺してるって、本当ですか？」



宍戸のその発言に、会場はざわめいた。



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