よんつまみ ページ4
黒髪は黄金色に輝いた。
瞳は偽りの色で覆った。
耳は無機物が占領した。
脳内は君に染まった。
君だけに染まった。
君のために染まった。
何度も、何度も手を伸ばす。
でももう、そんな時間も終わりみたいだ。
「いつまでそんなことやってるの?」
「あんた今いくつだと思ってるの?」
「無駄なことばっかりして」
そんな言葉がじわじわと心を蝕んでいく。
ずっとずっと続くと思ってた時間も
ずっとずっと続くと思ってた思いも
ずっとずっと続くと思ってた魔法も
もうどこにも無かったんだ。
最初から、どこにも無かったんだよ。
プラスチックに手を添える。
いつもと変わらない、無機質な温度。
でも、この熱い思いは偽りじゃない。
それだけは、信じたいんだ。
さよなら、私の最愛の人。
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背伸び/立ち止まる/画面越し
アイドルとかアニメとかにどハマりした人が、受験とか仕事を理由に気持ちを封じ込める話。
次回!
「それでやめられたら苦労しない」
お楽しみに!(続きません)
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スピカ(プロフ) - あの作品…とても良いとは思っていたけどこんな風に小説化するとは…語彙力高い! (2019年11月12日 10時) (レス) id: 107a705257 (このIDを非表示/違反報告)
冴(プロフ) - なんか……素敵!どこがいいとは言えないです語彙力よ来い。面白いので頑張って下さい! (2019年10月27日 18時) (レス) id: cd880b444a (このIDを非表示/違反報告)
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