ppppppの短編集 (ページ3)

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音上レイジロウページ3

父さんのバカ、僕は心の中でそうつぶやいた、何が婚約者だ、まだ16歳だぞ！

目の前には机につっぷした金髪女の子、

自己紹介によると未那月A16歳、父は楽器や母はプロのヴァイオリ二スト、本人はフルートを吹いてるらしいけど、

それらの情報をまるで用意されてさシナリオを読むようにいうとぱたりと机に伏せた、それから少しして規則正しいねいきっが聞こえてきた、女版ソラチカ？

いつのまにか寝ていたらしく起きるとあたりは暗くなっていた、Aっていう人もいないし

帰った？婚約破棄？物騒な単語が頭を流れた

とり合えず月を見た(自暴自棄)Aって人が月がなんちゃらかんちゃらって言ってたから一応月がきれいに見える場所を選んだってココレに聞いたけど本当にきれいだな、

月の金色がどこかさっきの少女を連想させる
すると、どこからか優しい音色が聞こえてくた、そして

「えっ！」

さっきまで金色だった月が赤くなったそれになんかさっきまでなかったはずのランタンが外に並んで赤く光ってる、どこか不気味な空間にようやくこれがファンタジーときづく

立ち上がり目をつぶる本能のまま歩くと大きな岩にぶつかった
と同時にファンタジーが消える、そして

「おこした？」

上から声がする、顔を上げると奇麗な緑色の瞳と目が合った

「つき、きれい」

そうつぶやきながら少女は手を伸ばしてきた

「あ、うん」

その手をつかむといわのうえに引っ張り上げられた

「きれい」

驚いた、さっきも見ていたはずの月が全く別のもののように見えた
でも僕はさっきこれよりもきれいなものを見た、

「あの、未那月さん」
「A、どうせ結婚したら苗字一緒になる」
「え！結婚するの？」
「しないの？」
「いやする」

てっきり嫌なのかと思った

「っじゃあA、さっきの音、フルート？」
「うん」
「そっか、きれいだね」

そのたった一言で、少女は、笑った