魔王の一人娘になりまして。【オリジナル】

勉強 ページ7

「アルドはどこで寝るの？」

「今日からサファイア宮で寝泊まり致します」



　そうなのかあ。


「それと……エメラルド宮には絶対にお近づきになられませんよう」
「どうして？」



　私ってお姫様よね。
　てことはお城ってマイホームよね。

　マイホームで行っちゃいけないところがあるの？




　あの怖いパパがいるルビー宮と中央宮には行きたくないなぁと思っていたけど、後でトパーズ宮とエメラルド宮は探検しようと思っていたのに。



「……万が一、陛下のお耳にレティシア様がエメラルド宮へ行かれたことが入りましたら……良くないことが起こるかもしれません」



　あー、はい。


　濁して言わなくちゃいけないようなことが起きるのね。




　まぁ殺されるのかな。
　あの人すぐ殺しそうだし。



「わかった。エメラルド宮には行かない」



　アルドが安心した表情を見せる。



「それでは、今からお教えする基本的なことを覚えてくださいね」




　な、なんだかすごーく嫌な予感……。




☆……☆


　嫌な予感は的中した。



　世界地図を見せられ、国の名前や特色、貴族の言葉や礼儀作法、ダンスの躍りかたや貴族としてのあれこれ、さらにこの国の貴族の名簿と関係図、神話に至るまでどっさりと叩き込まれた。



　いや、私天才じゃないんで覚えきれないっすよ。



　と思っていたけど、この体の記憶力が良いのか、アルドの教え方が良いのか。




　半年がたつ頃には、『お姫様』としての基礎的なことは全てできるようになっていた。



　男性であるアルドが教えられないことはメイドを呼んでいたけどね。



「うぅー、忙しかった……」


　目が回るような忙しさ、とはこういうことだろう。


　「今日で基礎は終わりです」と言われたときの歓喜といったらなかった。

暴君系ふぁざー→←違う世界で

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す