酔いｶﾚ。短編集

003. ページ12

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席に着いたのはいいものの。
なぜ、私の前は勇太なの。




みんな、お酒が回り始めて
寝てる人もいれば、談笑したりしてる。




「僕！A先輩みたいになりたいんです！」



なんて、�盒兇�んがいきなり言う。



『�盒兇�ん、飲み過ぎだよ？大丈夫？』



「大丈夫です。先輩みたいにカッコよくなりたいです！」





部長に、モテるね〜と冷やかされる。




「先輩は、ミスしても絶対挫けないし、人の心配ばっかりするし〜、弱い所見せないんです！かっこいいんです！！！」




よく見てるね〜
好きなんじゃないの？
社内恋愛禁止だぞ！


なんて声が聞こえる。



チラッと勇太を見たけど、涼しい顔してお酒を飲んでる。





どうでもいいんですね。はいはい。



明日も仕事があるから、お開きになる。






「先輩！僕、送りますぅ〜」



そう言って腕を掴まれる。
完璧に、酔ってる�盒兇�ん。






「こいつは、俺が送るから。」



�盒兇�んの手が、勇太の手にすり替わる。

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