３.何で ページ4
ガタッッ
一部の刀が立ち上がった。
鶴丸「…っ、本当に、秋水か？本当、なのか？」
薬研「秋、水…秋水…っ！！！」
宗三「…貴方、と、また。会えるなんて…」
燭台切「…ぁ…しゅう…ちゃ、ん。」
長谷部「っ秋水‼」
日本号や不動もいれば、同じようなことを言っていただろう。
ああ、私、みんなの前で、折れちゃったんだっけ。
と、秋水は思った。
秋水「…あの時、は。勝手に、諦めて、折れて、ごめんなさい。」
じわ…っと涙が目にたまり、熱くなるのがわかる。
ギュウッ…
薬研が、抱きついた。
薬研「…もう、折らせないから。2度と、…っ‼秋水を、守るから…っ‼」
秋水が驚きながらも笑い、抱きしめる。
秋水「…馬鹿だなぁ。ねぇ、信長さんは…自害したんでしょ。その時…、」
秋水「なんでお前まで死を共にしたんだよ…ッッ！私は見ていた！現世にまだ霊としていたんだよ…！」
ポロポロと涙が溢れる。
長谷部「…話は、後だ。今は再開を、喜ぼう。」
長谷部もギュっと秋水と薬研をだきしめた。
それにつられて宗三も優しく後ろから抱きしめ、鶴丸もガバッと抱きついた。
燭台切りなんか、泣きながら抱きついたのだった。
秋水「………重いよ。」
なんだか照れ臭くて、でも嬉しくて、それを隠すかのように秋水は言った。
続く
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作者名：あおい | 作成日時：2017年7月23日 20時
