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第41話 ページ44

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――あれから、約1週間。みんなの傷が完治した頃、指令が入り西へ向かうよう命じられた。



「では行きます。お世話になりました」

『ありがとうございました!』



そう言って、炭治郎と善逸とぺこりと頭を下げれば、では切り火を…と石を打つおばあさん。

再びお礼を言えば、何すんだババア!!と声を上げる伊之助。



「馬鹿じゃないの!?切り火だよ!お清めしてくれてんの!!危険な仕事行くから!!」

「どのような時でも誇り高く生きて下さいませ。ご武運を」

『……おばあさんも、お身体には気をつけて下さい』



そう言えば、ありがとうございます。とにこりと笑ったおばあさん。

背を向け少し歩いたところで、誇り高く?ご武運?と意味を尋ねる伊之助。



「そうだな、改めて聞かれると難しいな…誇り高く…」

『ご武運は"お気をつけて"って事だよ』

「じゃあ誇り高くは?」

「…自分の立場をきちんと理解して、その立場である事が恥ずかしくないように正しく振る舞うこと、かな…」

「その立場ってなんだ?恥ずかしくないってどういう事だ?」



それは…と続けようとする炭治郎に、次々に質問を重ねる伊之助。すると、炭治郎がタタタッと足を早めた。



『伊之助、要は鬼殺隊員としてしっかり務めなさいってことだよ。…私達は、負けちゃいけないんだ』

「……」

「(Aちゃんが喋ると黙るのかよ…)」



暫く歩き続け、鎹鴉について行くと、見えてくる景色は…



『(…故郷…だ…)』



ドクン、ドクン、と心臓の音がやたらと聞こえてくる。

…なんで、どうして、よりによって…大事な思い出の詰まったここが…。



「Aちゃん、どうかした?」

『…えっ?』

「顔色良くないから…」

『あぁ…えと…実は…』



と、その時、きゃああ!と聞こえてくる声。

急げ!と走り出す炭治郎に続き、声の方へ駆けて行くと、案の定そこには鬼の姿があった。



「離れろ!」



炭治郎が日輪刀で鬼の頸を斬ると、塵になって消えた鬼。

襲われていた女性の手当てをすれば、Aちゃん…?と羽織をギュッと握るその人。



『…もしかして、向かいの…?』

「そうよ!」

『お久しぶりです…!元気にしてま「どうして…」

『…?』

「どうして帰ってきたりしたのよ!!」

『…えっ?』

「あなた達家族が襲われてからよ…!此処があんな化け物に襲われるようになったのは…!それなのにのこのこと…しかも随分楽しそうね!」

『……』

「今すぐ出ていけ!疫病神!」

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ヘル - WW (2021年5月22日 0時) (レス) id: 8a8dc3fa13 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 第45話で絶対たまたまだけど名前出て一人で喜びの舞踊ってた→見られてた→\(^o^)/ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 0b06ea8062 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - せりりんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです(*^ ^*)更新頑張ります!! (2019年6月24日 18時) (レス) id: 17eabedad2 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 感動しました!炭治郎流石って感じです! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 凄いてんかいっすね! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月12日 0時

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