第16話 ページ18
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「あらAさん、おかえりなさ…」
「ゲッ、胡蝶」
『あ、しのぶさん!』
あの後、鼻血出すわ発作起こすわで天元さんに横抱きにされたまま蝶屋敷へ戻れば、しのぶさんが待っていた。
「…宇髄さん、一体"A"と何をなされてたんです?」
「(めんどくせえ…)」
『あっ、すみません天元さん!もう大丈夫です!ありがとうございました!』
「…
『あッ!(しまった、つい癖で…!)』
パシッと自分の口を抑えれば、ニヤリと口角を上げた天元さん。
…え、なに、何なの((
「今日は派手に楽しかったな?A」
『ひっ…ちょっ、てん…宇髄さん!顔!近!』
「いや、名前で呼べよ」
「Aから離れて下さい、宇髄さん。出禁にしますよ」
と、微笑みながら日輪刀に手をかけるしのぶさん。
…いや、もうそれ出禁というかベッドから一生起き上がれなくなるのでは…。
なんて思っていれば、ゆっくりと降ろされる身体。
「じゃあなA」
「二度と近づかないで下さい」
『し、しのぶさん……』
凄まじい殺意を天元さんに向けたまま、しのぶさんに、さぁ入りましょう。と手を引かれ検診をしてもらった。
「本当に何も無かったですか?大丈夫ですか?」
『大丈夫です!ホントに!ご飯連れて行ってもらって、散歩してただけなので…』
「それならいいんですけど…」
心配そうなしのぶさんに、本当に大丈夫ですよ!と念を押して言えば、Aが言うなら…といつものしのぶさんに戻った。
『…ふふっ』
「?どうかしました?」
『いえっ!しのぶさんに、"さん"付けじゃなくて名前を呼ばれるのが、嬉しくて…』
そう言えばギュッと私を抱きしめてくれるしのぶさん。
『??しのぶさん?』
「A…よかったら私の継子に…」
「胡蝶」
と、しのぶさんの名前を呼ぶのは、義勇さんだった。
「…何ですか冨岡さん。空気を読んでください」
「任務だ」
早く来い。とだけ言い、さっさと出ていく義勇さんに、はぁぁ…と長い溜息を吐くしのぶさん。
「…傷ならもう塞がっていますが、あと2日程は安静にしていて下さいね」
『あ、はい!ありがとうございます!』
「なら私はもう行きます。ご飯は用意出来てると思うのでみんなで食べて下さい」
『はい!』
では、と刀を持って立ち上がるしのぶさんに、あの!と引き止める。
『お気をつけて!いってらっしゃいませ!』
「!…ええ、行ってきます」
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ヘル - WW (2021年5月22日 0時) (レス) id: 8a8dc3fa13 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 第45話で絶対たまたまだけど名前出て一人で喜びの舞踊ってた→見られてた→\(^o^)/ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 0b06ea8062 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - せりりんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです(*^ ^*)更新頑張ります!! (2019年6月24日 18時) (レス) id: 17eabedad2 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 感動しました!炭治郎流石って感じです! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 凄いてんかいっすね! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月12日 0時