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卒業式が始まって、校長の長い話を聞いている間私はこの3年間の事を思い出した。
練習生と高校生活の両立は、特にSEVENTEENが出来てからは容易なものでは無かった。
どんどん増えていく弟たちの世話や、人間関係の構築、兄のフォロー。歌、ラップ、ダンスのレッスン。
時々、私は一体何のためにここにいるのか
もう辞めてもいいんじゃないか
そんな風に考えた事もあったな。
それでも続けたのは隣にいるこの人と、長兄と支え合ったから。
"卒業おめでとう"
私は今日、高校生じゃなくなる。
教室でクラスメイトとはお別れ。最後に仲良くないクラスメイトにも写真を撮ってと言われたけど、ソヨンが私の腕を組んで行こう！と引っ張って外に出てくれたから助かった。
ジフンはもう外で会いに来てくれたメンバー達と一緒に話している。
校庭に出ると両親や今日でお別れの友達と写真を撮っている同級生が沢山。花束片手に泣いてる子も大勢いる。
腕を組んだまま2人でその光景を見ていると何とも言えない気持ちになった。
「私達ベタベタしたり、外で沢山遊んだりしなかったけど…それでも学校にいる時は気楽にいられて楽しかった。本当に。」
『うん。』
「ありがとね。友達少ない私と一緒にいてくれて。」
『私こそ、色々言われただろうに私と仲良くしてくれてありがとう。』
「夢、叶えてね。Aのことこれからも応援してるから。普通の友達がいるってこと忘れないで。」
『ソユナ、』
「身体には気をつけて。また会おう。」
頻繁に会えなくなることが分かってるから、この日々を手放すのが今更惜しくて視界が危うくなる。
「あー泣かないで…私も泣いちゃう…」2人で向かい合って手を握り合う私達はきっとこの風景に溶け込んでる。
「ジフナー！」
ソユンが突然、少し離れたところにメンバーといた彼を呼んだ。
「ごめん！奥さん泣かせちゃった！」
『それ辞めてって…』
"ソユナ！"
彼女の両親が娘を呼ぶ声が聞こえた。
「それじゃあ行くね。卒業おめでとう。」
『ソユナも。おめでとう！また絶対会おうね。』
バイバイ！と手を振って、こちらに向かうジフンとすれ違う時に2人は少し話してソユンが肩を叩いてジフンが頷いた。
両親とこちらを向いて手を振るソユンに私も大きく手を振って会釈をした。
「あいつ最後までオレらのこと夫婦って呼んでたな」
『諦めなかったねそれは』
笑っていたら、「ほら」とティッシュを渡される。ハンカチじゃないところが彼っぽいな何で思いながら涙を拭いた。
「ヒョン達いるから、行こう。待っててくれてる。」
『うん。』
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RIN(プロフ) - らんさん» はじめまして。めちゃくちゃ嬉しいです…これからも是非読んで頂けたら嬉しいです。 (2022年8月30日 22時) (
レス) id: 459ebad9a2 (このIDを非表示/違反報告)
RIN(プロフ) - にゃんちゅさん» はじめまして。そんな風に言っていただけてとっても嬉しいです。書けるうちは書いていくつもりです！ これからも読んで頂けたら嬉しいです。 (2022年8月30日 22時) (レス) id: 459ebad9a2 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - はじめまして。ずっと読ませて頂いてたのですが、卒業式…とても素敵で思わずコメントさせていただきます(;_;)ウジくんと主人公ちゃんの関係がとても素敵で…ほんとに素敵です！読ませて頂いてありがとうございます♡ (2022年8月30日 18時) (レス) @page26 id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅ(プロフ) - はじめましてです！！ホントに好きな作品で続いてくださるのがホントに嬉しいです！！！このまま完結しないで続いてほしいです涙何回も何回も読んでます！！！ (2022年8月21日 9時) (レス) @page6 id: 395bfe6552 (このIDを非表示/違反報告)
RIN(プロフ) - なつきさん» コメントありがとうございます！ そう言って頂けて私が嬉しいです…ちょこちょこ更新したいと思うのでこれからもよろしくお願いします。 (2022年8月20日 16時) (レス) @page10 id: 459ebad9a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIN
| 作成日時：2022年8月19日 10時
