【続】真田忍隊に新しく入ってきた忍びは謎に包まれていました

63.紅き猪 ページ17

Aside

納得いかぬぞ。私が畏まったら変だって言いたいのか。私だって幸村様や佐助様にはちゃんと低姿勢だぞ！


その後、信玄との話は意外と意外と盛り上がった。今更だけど私って忍びだよね。忍びが一国の主と廊下で立ち話してるとか他の人にバレたら終わりじゃない？…とか内心思ってたりしたけど信玄のことだから気にしないだろうな
というより、私を忍びとして見てない気がする。うん、どっちかって言うと友人だよね

確かに昔の知り合いだし仕方ないといったら仕方ないのかもしれないけど、一応そういう切り替えはしようよ

だなんて言って素直に聞き入れてくれるような人じゃないしやるだけ無駄だって目に見えてるから触れないでおく。佐助様になんか言われたら直せばいいし

A「ねぇ、こんなとこで駄弁ってていいの？政務は？」

信玄「案ずるな、とっくに終わっておる」

A「そっか。じゃあ今から紅き猪がくるから頑張って」

信玄の後ろ、ものすごーく後ろの方に走ってくる真っ赤な猪がこっちに向かっている。あの距離だと信玄はまだ気づかないだろう

信玄「紅き猪？」

なんだそれは、と聞いてきたからすぐに分かるよと言っておいた

「うおおおやかたさばああああ！！！！！！」

はい、猪が叫び始ましたー

夜も騒がしくて朝も騒がしいって…どんだけ近所迷惑なの、佐助様の苦労顔が目に浮かぶよｗ

信玄「何じゃ、猪とは幸村のことであったか」

幸村「む？猪？それは一体なんのことでござろうか？」

キョトンとした顔で頭に「？」を浮かべながら訪ねてきた幸村に私と信玄は顔を見合わせてただ笑った

A「幸村様は気にしなくていいですよ」

幸村「お、Aもいたのか。気づかなかったぞ」←

は？

あ、あぁ、信玄の陰になってたになってなのかな。だから気づかなかったんだよね。決して私が影が薄いとかそんなじゃないよね。誰かそういってくれ(ノД`)・゜・

64.中身なんだよ→←62.ビミョーな主従関係

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