佐久間さんちは今日も幸せ2

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キラキラなアイドルスマイルで微笑まれて、釣られるようにして笑った。


愛敬たっぷりな表情や仕草が、うちのアパートの近所でよく散歩してるトイプーみたいで可愛い。


…なんて、先輩に失礼かな？


紫「そや！良かったらライン交換しよっか？もし悩み事とかあったら連絡してや」


康「え…っ、ええんですか？」


紫「うん、なんか君のこと、他人には思えへんし。あ、名前なんて言うん？」


スタジオの隅で小声で話していると、先に行ってスタンバイしていたメンバーの1人が、ステージの上から叫んだ。


廉「おーい、何してんだよ、紫耀。リハ始まるでー！」


紫「はーい、今行くって！じゃあまたな？」


康「はい、ありがとうございます！あの俺、向井康二言います！」


紫「ん、良いお返事！早く一緒の現場で仕事しよーなっ、こーじ！」


眩しいくらいの笑顔で俺の頭をポンポンと撫でると、小走りでメンバーの元へ行ってしまった。


ーー平野紫耀くんか…ええ人やなぁ。


なんかえらい子供扱いされた気がするけど、たぶん歳は同じか、少し上くらいな気がする。


俺がBlack Goldに入ったら、彼と一緒に音楽番組とかバラエティに出れる日が来るんかな。


スタジオを出る直前にステージを振り返ると、マイクを手にした紫耀がぶんぶんと手を振っていた。


売れっ子アイドルなのに明るくて人懐こくて、さっくんみたいな人だ。


(今度なんかあったらラインしてみよかな)

＊拒絶→←＊紫耀と康二

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