１ 朝の憂鬱 ページ1
明日から新年度が始まる今日、ピッカピカの新入社員を迎える入社式の受付の為、いつもより１時間早起きして出社準備をする。
っていうかさ、普通異動が決まってる人に受付とか指名しないよね？
総務部も何考えてるのか。
大方あのお局が言い出した事なんでしょうけど！
勤続年数が長いというだけで大した仕事もしない嫌味なおばちゃんの顔を思い出すと思わず眉間にシワが寄りそう。
ああ、ダメダメ。
こんな顔で新入社員を迎えたりなんかしたら初っ端から怖がられちゃうでしょ。
パンパンとほっぺを叩いて嫌な思考を思考を取り払い、あらためて鏡と向き合う。
毎朝毎朝面倒くさく思いながらもメイクをして、あとはビューラーとマスカラと口紅というところで顔を鏡に寄せる。
すると嫌でも目に入ってくるもの。
「・・・やっぱり気持ち悪いよねー」
呟くと、
「そうかなー？俺はカッコイイと思うけどなー？」
突然ニョキっと私の後ろから出た兄がお気楽に言う。
「うっわ、びっくりした。突然出ないでよ。マスカラ落とすとこだったじゃない」
「だって、朝っぱらからネガティブな事呟いてるから」
「ネガティブじゃなくて事実でしょ。
突然変異にしても、もう少し何とかなんなかったのかしらって毎日思うわよ」
「俺は気持ち悪くなんてないけどね？」
「お兄は慣れでしょ。メイクの続きするから邪魔しないでよ」
「俺は歯磨きしに来たの。Aこそ化粧なら部屋ですりゃいいじゃん」
「こっちの方が明るいし鏡が大きいからやりやすいの！」
「はいはい。ごめんね」
口先だけで謝った６つ上の兄はそう言いながらもすぐ脇で歯磨きをしだし、メイクの続きをする私をじっと見ている。
やりにくいったらありゃしない。
ベージュピンクの口紅を唇に乗せ最後の仕上げをすると、同時にうがいを終えた兄がお決まりの台詞を言ってくる。
「綺麗だと思うんだけどね？」
「人とちょっと違うだけで面倒が増えるのはごめんですー」
だから私もいつもと同じ台詞を返して散らかしたコスメをポーチに仕舞う。
「何事も普通が一番よ。
私今日早出だからもう行くね」
そう言い残して洗面所を出、誰もいない廊下で溜め息をついた。
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とも(プロフ) - こんにちは。赤い眼の真相？とっても気になります。ってか続きがめちゃくちゃ読みたいです( ^_^ ;) (2020年1月25日 13時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
seiran(プロフ) - みやさん» みやさん、こんにちは。大変お待たせしましたm(__)mたったの１話ですが更新いたしました。この後はもう少し更新頻度は上がるかも。お時間ある時にお付き合いいただけたら嬉しいです(^^) (2018年5月12日 13時) (レス) id: 97bddcb896 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 待ってます (2018年4月14日 10時) (レス) id: 31283dda21 (このIDを非表示/違反報告)
seiran(プロフ) - みぃこさん» みぃこさん、こんばんは(^^)先程、すくない話数ですが更新してきました！もう少しコンスタントに進めるのが理想なんですけど、なかなか時間が取れません（T_T） (2018年2月26日 23時) (レス) id: 97bddcb896 (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - おはようございます☆これからの更新楽しみにしてます(*^^*) (2018年2月14日 9時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青藍
作成日時：2018年1月10日 23時
