退屈な日々に【9K】

失敗は成功のもとーymmtー ページ9

夜、日付も変わった頃に彼から連絡が来た。


山本祥彰寝てたらごめんね。

山本祥彰まだ起きてる?


そんなに謝らなくていいのに。

そう思いながら返信をする。


A起きてるよ!もう目がバッキバキ!‪w‪w‪w


本当はちょっと眠くてそろそろ寝ようかと考えていたところだけど。

今日の彼の気持ちを考えると、ね。

すぐに既読がついて返信がくる。


山本祥彰この時間でそれはどうなの‪w

山本祥彰電話かけてもいいかな?


私がもちろん、と返すと少しして着信で電話が震えた。

そっと電話を取ると、大好きな彼の声が私の鼓膜を震わせた。


『こんばんは。』

｢こんばんは。今日はお疲れ様でした。｣

『っ……ありがとう。見てくれてたんだ。』

｢うん。楽しかったよ。｣


私は素直な感想を伝える。

けれど彼は浮かない声で。


『……でも、機材トラブルで上手くいかなかったし、ちゃんと楽しんでもらえなかった。』


確かに、今回の配信は成功とは言えないかもしれない。

……それでも。


｢今日は楽しかった。今度は、きっともっと楽しくなるって信じてるから。｣


でも、楽しかったことに変わりはない。

だから、次に期待する。次はもっと楽しいって信じてる。

大好きな、頑張りやな貴方のことを、信じてる。


電話の向こうが静かになった。

大丈夫だろうかと不安になる。


『……っありがとう。次はきっと成功させる。とっても楽しかったって、言わせてみせるから。楽しみに待ってて。』


彼の声は、震えていた。

何となく、泣いているんだろうと分かった。


私は、心から楽しそうに、楽しみに聞こえる声を出す。


｢うん、待ってる！｣


それから少しだけ他愛ない話をして電話を切った。

これで、少しでも彼が元気になってくれればと願う。


……私の、大好きで、大切な人。





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あの日の夜、夢に見るほど心配だったので物語として昇華してみました。

1日も早く元気なツイートが見れますように。
1日も早く彼が笑顔になりますように。

嫉妬という概念ーizwー→←＿＿＿＿

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