あの国民的アイドルの妹は...。１３ (ページ24)

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無駄に緊張する。

何回も見てるはずなのにいつまで経っても慣れない裕太の体。

撮影のときに見る俳優さんの体はかっこいいとか思っても全然見れる。

親友の賢人くんと菅田くんなんてどこを見ても何とも思わないだろう、多分。

玉森「A、寒いよ」

A「あ、ごめん！」

ぼーっとしてて忘れてた。
何とか我に返って部屋着に着替えさせた。

玉森「Aも着替えさせてあげる～」

いつも緩い裕太が熱出てることでさらに緩い。

私の服に手をかけて脱がせようとしてくる。

A「そんなのいいよっ、裕太は薬飲んで？」

玉森「俺が着替えさせっ、ごほっ」

A「ほら、ダメだよ！今日は寝よ？」

背中をさすってあげて、落ち着いてきた裕太に薬を飲ませて体温計を渡した。

ピピピピッ、

暫くして鳴った体温計は”38.8”を示していて高い。

A「寝よ？」

玉森「あ～あ、せっかく会えたのに」

A「ドラマ終わったらね」

玉森「Aは年明けも忙しいのに～」

愚痴を言いながらも寝室に向かってくれる。

それがちょっと可愛いなと思いつつ私もついていった。

玉森「Aと色々したかったのになぁ」

A「また今度」

玉森「えっちなこともしていい？」

A「えっ？」

だいぶ直球に言う裕太に変な声で反応してしまった。

でもすごく普通の顔で私に聞いてきた裕太に、私も何も言えなくてこくんと頷くだけ。

...だって、嫌じゃないから。