あの国民的アイドルの妹は...。１３ (ページ22)

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☆風邪っぴき玉森くんページ22

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( ☆リクエスト )

今日はドラマの撮影だった。

撮影場所が裕太の家の近くで、昨日連絡したら家に誘ってくれたからまっすぐ向かう。

裕太も遅くまでドラマの撮影らしいし、だいたい同じタイミングに帰られるかな。

日付が変わって外はもうすっかり暗い。

事故に遭ってから事務所側が厳重でこうやって夜に外を歩く事がなくなってたからちょっと久々。

...少し怖いな。

周りを気にしながら裕太のマンションへと着けば、ちらっと目を向けたところに明らかに芸能人オーラを漂わせた人が歩いて来ていた。

その人も顔を上げて私を見てくる。

裕太だ。

軽く手を振ると少し早足で近づいて来てくれる。

玉森「少し久々～」

A「久しぶり、ドラマ観てるよ」

玉森「俺も観てるよ」

A「ありがとう」

一緒にマンションへと入ってエレベーターへと乗り込む。

裕太の手には買い物袋が握られていた。

A「何買ったの？」

何の気なしに聞いて裕太を見たら頬がほんのりと赤かった。

そう思うと体調も悪そうに見えるなぁ...。

気のせいかな？

裕太は何も言わないしいつも通りに笑ってる。

だから、あまり私も深く聞かずに話を聞きながら鍵を開けてくれるのを待っていた。