あの国民的アイドルの妹は...。１３ (ページ15)

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( 続き )
( 柚花視点 )

何だかんだ、その緊張も最初だけで。
会話してるうちに忘れていった。

夕食は先生の好きなハンバーグを作って食べて。
先生は美味しいって言って笑ってくれて。

先にお風呂入っていいって言ってくれたから、お言葉に甘えて入らせてもらった。

「一緒に入る？」

入る前に言われたこの言葉。
冗談だったんだろうけど恥ずかしかったな...。

そのせいで忘れてたのに思い出しちゃったし。

悶々と考えながら数十分湯船に浸かって、お風呂を上がったけど新たに発覚した事実。

すっぴんを先生に見せたことがないから、気持ち悪いとか言われたらどうしようっていう。

...でもいくしかないよね。

緊張しながらもリビングに行けば、先生は私に気付いて上から下までじろりと見てくる。

「そんなに見ないでください」

「...俺も入ってくる」

でも私については何も触れずにそのまま浴室へ消えていってしまった。

やっぱりダメだったかな。

和真と付き合ってたとき、和真は可愛いとかすごく言ってくれてたから大丈夫かもしれないって自惚れてたのかな。

不安が募ってどうしようもなくなる。

ダメだダメだ。
先生はそんな顔で判断したりしない。

ぼんやりと座って考えていたらガチャっと音がなって、先生が戻ってきたのだと気づいた。

ちらっとそっちを見ると濡れて色気が増した先生の姿。

どうしよ、まともに先生が見れない。