ボクら。

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side.桃
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桃「それで大学ってさ、」


黄「望」







あぁ、やっぱり嫌な予感はしてたんよ。





なんか、なんとなく今日淳太と会うの怖くてさ。









桃「…」





俺が話そうとしたのを遮った淳太の顔はすごく険しかった。







黄「大毅のことなんやけど、」


桃「…」


黄「最近、変わったこととかなかったか？」


桃「変わったこと…？」


黄「そう。 なんか具合悪そうやったとか」


桃「テスト中に、吐いた…」


黄「そのことやなくて。それ以前に」


桃「… あった。 色々、」






淳太の眉間にシワが寄る。








重苦しい雰囲気。





息をするのですら苦しいこの感じ。









黄「… その色々を聞いてんねん」







無理や、俺。





怖い。









黄「望、」





やけど、淳太のただならぬ圧に圧倒されて口を開く。









桃「しげ、前はそんなことなかったのに最近よう授業中寝るようになった」


黄「…」


桃「… 体育の時間、1回だけ倒れた」






改めて思い返せば、やっぱりずっとずっと具合悪そうやったのに。









桃「…… あと、最近はずっと頭痛そうにしてた」






やっぱり一言掛けておくべきやった。





どれだけ「大丈夫」って言われても、もっとちゃんと気にかけて様子を見ておくべきやった。









黄「……」






大事な、大事な、友達やのに。








桃「っ、」





救えたかも、しれないのに。

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