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「でも実際ってどうなの？」

「ん？」

「生活出来るの？
成功するのってほんのひと握りなんでしょ？」

「あー、確かに。生活苦しそうな感じあるよね。
常にバイトしてるみたいな」

「それならまだいいよ。
夢ばっかり追って、生活費とかお金は全部彼女持ちとかさー」




それって、ヒモみたいな生活してるんじゃないかってこと？
どうやら彼女たちには、すでに有名っていう考えはないみたい。




「あ、そういうのは一切無いから大丈夫。
ちゃんと音楽だけで生活出来てるよ」

「じゃあ、お酒とか煙草は？
ギャンブルとかは大丈夫？」




なんて、だんだんと雲行きがあやしくなってきて、
バンドマンのイメージってかっこいいけど、
それ以外のことはやっぱりあんまり良くないのかな・・・？




「それに一番はやっぱり女癖じゃない？！」

「言えてる！」

「もー、すぐ女に手ぇ出しそうだよね！」

「そういうイメージある！」

「確かにだらしない感じはするかも」




「「「・・・大丈夫なの？」」」




「大丈夫だから苦笑」




もー、皆んなで声を揃えて聞かないで！
洋平さんはそんな人じゃないから！




「そう言えばさ、3Bとか言わなかった？」

「あー、そういうのあったねー」

「美容師、バーテンダー、かーらーのー・・・」




「「「バンドマン！」」」




うわー、めっちゃ声揃ってる・・・。
こんな時ばっかり、即意気投合するんだから苦笑。




そのあとも散々マイナスなイメージを言われて、
違うのに！って思いながら、
だけど詳しいことを話せば相手が誰なのかバレちゃいそうだし




“付き合ってはいけない3B” で盛り上がる彼女たちを横目に
悶々としながら、ついついお酒が進んでしまった。





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