&...［8］

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「・・・・・ぅぅー、」

「はははっ、なに唸ってんの笑」

「、、だって、ぇ、、、」

「Aちゃんがそんなのどうでもいいって言うんなら
車借りるけど」




俺がそう言うと「・・・やめときます」って、
彼女がしゅんとしてしまった。




「あらら、出掛ける気も失くしちゃった？」

「・・・」

「そんなに俺の助手席乗りたかった？」

「・・・」




もしかしたら車好きな彼女だからこそ、
そこは人一倍楽しみにしてくれてたのかもね。




「じゃあお出掛けはやめてイチャイチャしますか」

「え？、なんで、、いきなり？！」

「いきなりなんかじゃないよ」




ソワソワして、楽しみにして、
遠慮がちに助手席乗りたいって言い出して、


それが出来ないって分かった時の拗ね具合とか
諦めた時の落胆した表情とか


ひとつひとつのAちゃんが
全部可愛いって思ったからでしょ。




「落ち込ませちゃったみたいだから慰めさせて」

「え、大丈夫ですっ、」

「遠慮しなくていいから」

「別に遠慮ってわけじゃ、、」




そう言う彼女の口唇を素早く塞ぐ。




「あの、それにっ、今そういう気分じゃないですしっ、」




うん。
それでもAちゃんのことを愛おしいって
思わされた結果だから。


仲良く、、、って言うか、
ぶっちゃけ愛させて欲しくて堪んないんだよね。




「大丈夫。俺、その気にさせるの得意。笑」

「、えぇ〜〜〜っ？」

「なに今さら驚いてんの？
そんなこと一番良く分かってるクセに」




戸惑いの声をあげたAちゃんにニヤッて笑ったら、
彼女は益々困惑気味の顔になった。




車が納車されたら最初に助手席に乗せる人は、
て言うか助手席に限らず、初めて誰かを乗せるなら
Aちゃんしか考えられないから。




だからもう少しだけ待っててね。





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