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#142_The Devil Wears Prada ページ31

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「ねえ、裸で抱き合って寝た次の日の朝なのに、
そういう時って彼氏の寝顔見て浸ったりしないの？」

「・・・」

「愛されてるなーとか、気持ち良かったなーとか
寝顔かわいーってうっとり見つめたりとかないの？」

「・・・」

「こんな時に背中向けてスマホゲームする？普通？」




朝、目が覚めて、スマホでゲームをしていたら
洋平さんに背後から何だか色々言われ始めたけど、
大事な局面だから黙ってゲームを進めていた。




「A、聞いてる？」

「聞いて、「るなら返事して」




そう言いながら首筋に吸い付かれて、
布団の中で剥き出しになったままの体を
さわさわと撫でられた。




「ちょ、洋平さん、、今、大事なとこっ、だから」

「なにが大事なの。俺より大事なの？」




今度は、彼氏がなかなか会ってくれない女の子が
言い出しそうなセリフを吐いた。




「近いエリアでふたつも出てて経験値の稼ぎ時なの」

「だからって目が覚めたらゲームしてるとか寂しいし
放ったらかされるのも寂しい」

「ね、ちょっと、、待って、ほんとに」

「彼氏よりレベル上げが大事？」

「そ、んなことっ、、言って、な、いっ、、」




言ってないけど、大量経験値を獲得できるイベントが
参加できる距離にふたつもあるなんて珍しいから
なるべく逃したくないのにっ、


だけど触れられる指先に
体がぴくぴく反応してしまう。




「あ、4人パーティーなんだ」




私にちょっかいを出しながらスマホの画面が見えたのか、
そんなことを言ってきた。




「そうなの。だからドロスメンバーにしててっ」

「ふはっ、マジで？ちなみに俺は？」

「洋平さんはこれ」

「あ、なんか似てんじゃん」

「キャラクター作る時に全員寄せてみたから」




ゲームに興味を持てたのか、洋平さんの手が止まって
後ろから抱き締められる形になった。




「で、職業は？バンドマン？」

「そんなのないよ笑」

「えー、じゃあ何だろ？
武闘系は違うし、ヒーラーって感じじゃないし、
目付きはアサシンって言われたことならあるけど笑」





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