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何を食べに行こうかって話したけど、
3人とも食べたいものがバラバラだったから
たくさんの種類がある多国籍料理的なお店に入った。




「わー、種類たくさんありますね」

「これ、ほんとに全部作れるのかな？」




洋平はそんなことを言いながら
Aちゃんと仲良くぱらぱらとメニューをめくっている。




「あ、ジャンバラヤ！」

「ふはっ、またジャンバラヤ？」




ジャンバラヤを選んだAちゃんに洋平が笑う。
洋平が “また”っていうくらいだから、




「Aちゃんてそんなにジャンバラヤ食べるの？」

「好きなんですよー」

「好きってレベルじゃないよ。
見掛けたら絶対食べるじゃん」

「えっ、そんなことないですよ。
違うのも食べてますー！」




洋平の揶揄うような口調にAちゃんが反発したりして
うん、なんていうか、ほんとに仲良いよな。




そんなふたりのじゃれ合いを
目の前で散々見せつけられて、


注文したジャンバラヤを辛い辛いって言いながら食べるAちゃんに
そんなに辛いの？なんて洋平が横から味見したりして




うーん、これはやっぱり
一緒に飯行くって言わなければ良かったかな。


ふたりが仲良すぎてなんとなく疎外感感じるし、
はっきり言って目にも毒。苦笑




「あー、もうほんとに辛い」




そう言いながら食べるAちゃんに
ちょっとした疑問が浮かんだ。




「ジャンバラヤ、よく食べるんだよね？
辛いの好きなんじゃないの？」

「辛いのはどちらかというと苦手です」

「え？じゃあなんでジャンバラヤ？」

「ジャンバラヤはそんなに辛くないんで」

「いや、辛いでしょ？」




普通に唐辛子とか使う料理だったと思うけど。




「今日は今まで食べた中で一番辛いですね・・・」




多国籍風のお店だし、
もしかしたらかなり本格的に作られてるのかな？




辛くない料理だと思っていたものが想像以上に辛くて
Aちゃんは悪戦苦闘しているみたいだ。


鼻の頭を赤くして、
ちょっぴり涙目になっている。




そんな姿を見ていたら、
ツラそうだなあって思って




「そんなに辛いなら俺のと変える？
ほら、俺、辛いの得意だし」




そう言い出さずにはいられなかった。





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