15時15分、ここで会おう。【名前変換オリジナル】

最終回 ページ40

愛梨「杏美香〜泣」

「愛梨〜泣」


愛梨「向こう行っても連絡してよね！たまには帰ってきてね〜泣」


「もちろんだよ〜泣」


大翔「2人とも泣きすぎだって(笑)」




今日は私と大翔くんの引越しの日です。
今日から同じマンションで同居します！



愛梨「杏美香の事、頼んだわよ！絶対泣かせんじゃないわよ!!!」


大翔「大丈夫、大切にする。」



寂しいけれど、これから大翔くんとずっと一緒だ




「タクシー来たから、行くね！またね愛梨！」


愛梨「ばいばーい！」






私達を乗せたタクシーは走り出す。






大翔「もう、大丈夫？」


「うん、私はあの時から大丈夫だよ」


大翔「うん？」



「大翔くんと2人なら、大丈夫なの！」






大翔「うん、俺もそうだな」





私たちは手を繋ぐ





「私、幸せだよ」




大翔「いや、まだまだこれからだよ？(笑)」





「もっと幸せくれるの？」



大翔「当たり前、俺に色々くれたのは杏美香だから」



「こちらこそだよ？」






この世の中、どうしても理不尽な事がある。
私達みたいに心に一生傷が残ることだってある

でもその時手を差し伸べてくれた人
助けてくれた人を
一生忘れない。忘れられない




最初は約束した時間に会うだけだった。


今は約束しなくたって、貴方の隣にいる。







運命ってあるのかもね

お互い心に持っていた傷をお互い救うことが出来た









「大翔くん！」



大翔「何？杏美香」






「今何時？スマホの充電切れちゃって(笑)」








大翔「今は…15時15分」







「ふふっ」





大翔「何笑ってんだよー」









ほら、君はその笑顔で笑うんだから

私は君に会いたかったんだよ






ずっとずっと、この人に会いたくて
辛かったって思ったら辛くない









あなたに会うための傷なら何にも痛くない。









…なんてね。









・・END・・

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