【wrwrd】私を見てほしかった【zm】

２８話 ページ30

ゾムside











ゾ｢なんやねん、これ…っ、｣




俺は、俺は、






ゾ｢なんてことを…っ、！｣




涙が止まらなかった



今だから言える、こんなつもりじゃなかった









浮気したのには理由があった。





浮気する前、いや。いつも常に自分に自信が無かった


なのにAは歳を重ねるごとにどんどん


美人になって、俺を置いていく




なんだか俺の元からいなくなっていく気がした




浮気した相手の女の子は昔のAに雰囲気が似ていた



相手は俺がAと付き合っとることを知っとった


でもそれでもいいと受け入れてくれた



そんな優しいとこでさえも、Aと重ねていた




やから、その子に助けを求めるかのように


すがって、




ゾ｢ほんまは…、っ、｣











本当に愛していたのは









ゾ｢愛してたんはっ、お前だけや…っ！



A…っ、うっ、ごめん…っ、、｣





つわりがあってたのかさえも、気づいていなかった


その時点で彼氏失格、いや、



浮気した時点で失格やわ、…。




ゾ｢うぅ…っ、うわぁぁぁ…ｯ！！！！！｣





泣いても、どうにもならないことは分かっている





ゾ｢ごめん、っ、ごめん、｣





今更謝っても意味無いことは分かっている




でも、それでも謝らないと、





自分のすべてが崩れて壊れる気がしたんだ

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