【wrwrd】私を見てほしかった【zm】

１３話 ページ14

・








ゾ「ただいま」


『っ、おかえり』



大分時間もたってそろそろ寝ようと


ベッドのシーツを綺麗にしてると帰ってきた



泣いたせいで目が腫れてるから


バレるとまずい、ゾムは観察眼すごいから




ゾ「…ん？」


『どうしたの？』



私は不自然無く、普通に話せているだろうか




ゾ「目ぇ、どうしたん？」


顎をｸｲｯと引かれゾムの方を向かされる




『え？あぁ、映画をさっきまで見てて感動して


ずっと泣いてたの』




ゾ「ちゃんと冷やしとき。」



ゾムの冷えた手が私の目を覆う


…その手であの女の人と手を繋いでたんだよね




そう思うと吐き気が止まらない



ゾ「…、顔色真っ青やん！？はよ、布団入り！



急いで風呂入ってくるわ！」





心配してくれてるの？



でも私の映画を見て泣いた、って嘘を


見破れなかったね。昔なら私の


どんな嘘もすぐに気づいてたのにね。





やっぱり、ゾムは私の方を見なくなったね。








『いってらっしゃい』




心配に揺れるペリドットの瞳も



綺麗だけど、私の方を見てくれる



あなたの瞳の方が好きだった

１４話→←１２話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す