野良猫8《名探偵コナン》

捕食者4 ページ6

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きっとAの知り合いの電話番号やアドレスが入っているであろう携帯。
下手に持って行ってGPSで場所を察知されても困る。
それにこれからは新しい携帯を与えればいい。

ジン「、、ﾌｯ」


その雨に打たれている携帯を足で踏みつけ潰し、愛車へと歩き出した。


グタリと力なく身体を預けているAを後部席に座らせ、ウォッカに車を出すよう言う。
自分は助手席に座り、Aの隣にはベルモットが座った。

濡れているAに自分の上着を掛けているベルモット。
それはまるで慈しみを感じる表情でこの女もAには何か執着があるように見えた。
まぁどうせ問うても答えてはくれないだろうがな。

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......も？
まるで俺も執着しているような言い方じゃねぇか。


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...まあいい。

ようやく獲物が手に入ったのだから。




ミラーに映るAを見てニヤリと笑った。


ジン「ふっ...お前はこれから飼い猫だ。
この組織のな...」

ベル「.....」


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・・・

それから目隠しをされ、何か変な薬の匂いを嗅がされ意識がうつらうつらとする。そのまま運ばれ、視界が開けたのはある部屋の中だった。

デスクとベットが1つずつ置いてあるシンプルな部屋。
窓はなく出入りはあのドア1つだろう。
時計はない。
時間感覚が狂ってくる。

私はその部屋の中心にあるベットの上に優しく下ろされた。
私を運んだジンはベルモットに目配せをして部屋を出ていく。
おそらく逃げないように見ておけって事だろう。

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ベルモットと2人だけの空間。

薬がまだ効いているのか、まったく身体は動かない。気まずい中、先に口を開いたのはベルモットだった。


ベル「私の事、覚えているかしら？」

『そりぁ、、志保の命を狙っていた人の顔は流石の私でも忘れないよ』

ベル「やっぱり、、、おぼえていないのね」

『？？』

私の言葉に少しだけ哀しそうな顔をした。
おぼえていない？
他の場所で会った事があるのか？


ベル「私達、まだ貴方が白川Aだった時に会ったことがあるのよ？
あの時のお礼を言っていなかったわ、、、。
あの時はありがとう。」

『は？全然話が分からない』



感謝されるようなことをしただろうか。
こんな人に会ったら絶対覚えていると思うけどな.......あ、変装で会ってたら無理だわ






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