捕食者3 ページ5
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“公安に成り下がった”??
真っ先にれいにぃが頭に思い浮かんだ。
れいにぃがノックだとバレるわけが無い。
もしバレたとしても、私の事を口を割るような人ではない。
だったら、あの水族館の件で私の存在に気づいていたってことか、、、
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『、、ち、、が、、、』
ジン「...まあいい。あの方の命令だ。」
限られた視界に黒い靴が入る。
何かされると目を瞑った後に感じた浮遊感。
「え、」と小さく言葉を漏らした。
ジンに抱えられたのだ。
悔しいがなぜかお姫様抱っこ。
力は入らないし、何も抵抗できない私はただジンの胸に体を預ける。
そしてブワッとタバコの苦い匂いが鼻をくすぐる。
秀一もタバコの匂いが身体を覆っていたけど、またそれとは違う匂い。
言い方は悪いが、癖があって臭い。
だが、それとは裏腹に思ったより優しい手つきに驚き思わずジンの顔を見てしまった。
一瞬目があったがすぐに逸らされてしまう。
身体を抱えられて視線が上がると、もう一人の女性も見えた。
.....ベルモットだ。
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ベル「あら、優しいじゃない。よっぽど大事なのね.....」
ジン「黙れ」
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その「黙れ」と言ったジンの動いた口は私の顔とすぐ近く。めちゃくちゃ近い。
鼻高いなぁ、、、
あージンってこんな顔なんだ、会った時は帽子を被っていたし髪で隠れて見えなかったからなぁと呑気に考えている自分に気づいた。
めまいは酷く、手足は痺れて力が入らない。
頭が上手く働かない。
目も力を入れてないと瞑ってしまいそうだ。
眠い。
寒い。
何やってんだよ自分、、、
ここで意識を手放せば恐らく私はもうみんなの所には戻れない、そんな気がした。
ふと次元の言葉を思い出した。
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“お前、背後を簡単に取られるとは、、、身体鈍ってんじゃねぇの?“
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ホントだよ、、、次元。
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ジンside
Aを抱くように持ち上げると、力が入らないのか何も抵抗無く体重を俺に預けるA。
一瞬交わった目は、今にも気を失いそうな虚ろな目だが困惑の色は写っている。
あの日のように力強い芯のある目では無い。
ベル「あら、優しいじゃない。よっぽど大事なのね、、、」
ジン「黙れ」
そう吐かすベルモットを黙らせ歩く。
すると、カランとAの携帯が服の中から落ちた。
あの時と変わらず邪魔くさい飾りがジャラジャラ付いた携帯。
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです!ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています! (2020年4月11日 9時) (レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます!待ってました!!今度はジンのターンですね( -ω- `)フッジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2020年3月15日 19時