理解者6 ページ39
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『...分かってるでしょ?』
降谷“「ッまさか!」”
『そのまさかだよ』
降谷“「すぐに行く!場所はど」”
『来ないで、絶対に。爆弾の制限時間はあと5分。どうせ間に合わない』
れいにぃの言葉に私は声を被せた。
れいにぃの息を呑むような音が聞こえる。
状況を理解したらしい。
落ち着いたれいにぃに私も冷静に声を続けた。
『足が動ける状態じゃないんだ。解体するしかなくて、昔教えて貰った少しの知識でやれる所はやったんだけど、あと5本残っていて』
降谷“「写真を送れ」“
『うん』
れいにぃに写真を送り、その後来た指示通りに配線を切っていく。
『あとは?』
降谷“「は?終わりではないのか??」”
『赤と青が残っているけど』
降谷“「ッ!ちょっと待ってくれ!!」”
向こうに爆発処理班がいるのか何人もの人の専門的な話し声が聞こえる。
たぶん、上矢の創作物なんだろう。
それから数秒後、
降谷「悪いが、誰にもわからない。完全にオリジナルなんだろう。」
『分かったありがとう』
降谷“「俺も今から向かう!」”
『来ないで、絶対来ないで』
降谷“「だが!」”
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悪いが電話は切らせてもらう。
あと5分。
じっくり考えさせて貰おう。
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志保「っ...ん、A?」
静かな空間に志保の声が響いた。
どうやら志保が意識を戻したみたいだ。
ちょうどいい、後は志保がこの建物から出ていけば私の仕事は終わりだ。
志保の命の保証が取れ、フッと笑うと志保は不思議そうな顔をしたが、私を見た瞬間、顔色を変えて私に走り寄ってくる。
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志保「こっ、この傷!酷い!!あの男は?」
『逃げたよ...この爆弾を置いてね、、』
志保「なっ、、」
今度は私に巻かれている鎖と残り4分25秒と指している爆弾を見てさらに血相を変える志保。
志保「早く逃げましょうA、、ッ!!」
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私の足の状態を見たのだろう。
すぐに言葉を失った志保。
『そうしたいのは山々なんだけど、、足をやられてね、、今の状態では歩けないんだ』
志保「っそんな...」
『ごめんね志保、巻き込んじゃって』
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申し訳そうな表情を和らげようと頭を撫でてあげたいけど、自分の手は血で汚れていて触れることは出来ない。
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです!ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています! (2020年4月11日 9時) (レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます!待ってました!!今度はジンのターンですね( -ω- `)フッジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2020年3月15日 19時