理解者5 ページ38
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『志保!!』
5階は少しパーティ会場のように作りだった。ホールに入ると、舞台上に志保が拘束されて倒されているのが目に入る。
その近くにはナイフを持った上矢も。
上矢「銃を捨てろ」
『...』
言う通りに遠くに投げ捨てる。
すると、上矢は舞台上から降り、私の方へと寄ってきた。
上矢「これで最後だ」
お互いもうほとんど動かない身体。
最後のひと踏ん張りで動いているようなもの。
上矢ほ両腕が使えないため蹴りをしかけてくる。何回か避けるが、私の体が先に悲鳴をあげた。
身体が追いつかずもろに受ける。
『ぐあ、』
吹っ飛ばされて持っていた爆弾が音を立てて落ちた。その時にカチッと何かがハマる音。
『っ、まさか...』
腹を抑えて蹲っていると、上矢は爆弾を手に取りニヤリと笑う。
上矢「あと10分だってよ!せいぜい逃げるんだな!この足で!!」
上矢は思いっきり足を振りかざして私の足を踏みつけた。何度も何度も。
グギッと嫌な音もする。
『ッッッ!!』
そして、踏みつけたのが終わった頃には私の足の感覚は無くなっていた。
感覚はないはずなのに、激痛。
完全に折れてる。
上矢「別に俺は逮捕されてもいいんだよ!!お前を殺せればな!!」
上矢は私の姿を見つめるとクルリと向きを変え、走っていく。
くそ!!
近くには爆弾。
残り10分。
数メートル先には気絶した志保。
動けない足。
解体するしかない。
足を引きずるようにズルズルと爆弾に近づく。
残りは9分26秒と表示されている。
ケースを開け、急いでわかる範囲の配線を切っていく。
『ここまでか...』
私の知識はここまでだ。
残りは5本。
時間は7分。
私はあの人に電話をかけた。
ワンコールで出る彼に流石だなぁと口角が自然と上がる。
『もしもし、れいにぃ?』
降谷“「A!今どこだ!!」”
れいにぃの電話からは沢山の人の声が聞こえてくる。きっとビル外に集まっているのだろう。
上矢は爆破予告と人質がいることを公表していた。
れいにぃがいるってことは警察にも連絡していたのかもしれない。
私以外邪魔者が入れないように。
誰も中に入れない状況なんだろう。
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです!ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています! (2020年4月11日 9時) (レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます!待ってました!!今度はジンのターンですね( -ω- `)フッジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2020年3月15日 19時