野良猫8《名探偵コナン》

理解者２ ページ34

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『ここは......』

見覚えがあるそびえ立つビル。
上矢が私を誘い込んだ場所は、GATEが集団心中した建物だった。
今はすっかりオフィスのビルが建っている。

6階建ての建物であり、仕事は休みなのか、誰一人いない。



懐に隠した拳銃を右手に持つ。
前方、後方、左方、右方。
辺りに神経を研ぎ澄まし、建物内に侵入する。

エレベーター、エスカレーターは電気が止められているのか動いていない。

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『...階段か』


階段を進み、2階へと登る。
２階のフロアから何となく人の気配がした。


注意しながら、２階のフロアに足を踏み出す。
薄暗い中、人影が見えた。
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上矢｢よォ...本当に1人で来たんだな｣


上矢は隠れもしないで直ぐに見つかった。
その手には拳銃と何か分銅鎖のようなものを持っている。
分銅鎖なんか初めて見る。

上矢は戦う気満々らしく、私の方へと鎖を回しながら向かってきた。
私の焦りを諸共せず、次々と攻撃してくる。

こんな武器、相手にしたことがない。
分銅鎖に気を取られると拳銃の銃口を視界から外してしまう。
肩を撃たれた時、追い込むように鎖が私の身体に巻きついた。

そのまま引っ張られ、抗えず地面に倒れ込む。
私が起き上がろうとしても蹴りで止められる。すると上矢が何かを取り出し何かを鎖に装着した。

カチャッと何かがロックされた音と共に嫌な予感がする。

上矢が私から離れたのを見て起き上がると、胴体に巻かれた鎖とその先に付けられたモノ。

まさか...

上矢｢爆弾だよ。それに雷管を弄ってあるからよォ、走る時はちゃんと抱えないとボカンだぜ｣


鎖を辿ると南京錠を見つけた。
これを取らない限り...
上矢を睨むと、上矢は鍵をヒラヒラと私に見せびらかすように持っている。

上矢｢鍵はこれだ｣

くそ！
鍵を取ろうと駆け出そうとした時、上矢はその鍵を口に入れ、飲み込んだ。

『...な、』

上矢｢これでお前は立派な爆弾源だな！！！｣


上矢はこれでもか、と笑い出す。
ガチャガチャと鎖を引っ張るが音が鳴るだけでビクともしない。

まさか...

上矢｢爆弾だよ。それに雷管を弄ってあるからよォ、走る時はちゃんと抱えないとボカンだぜ｣


鎖を辿ると南京錠を見つけた。
これを取らない限り...
上矢を睨むと、上矢は鍵をヒラヒラと私に見せびらかすように持っている。


上矢｢鍵はこれだ｣


上矢は私を見てニヤリと笑った。



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