理解者1〜第32章〜 ページ33
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急いで米花町に戻る。
戻る途中、1件の非通知から電話がかかってきた。
このタイミング...
『...誰』
「お前の友人が殺されたくなかったら、お前一人で× × ビルに来い。」
電話の相手はそれだけを言い残し電話は切れた。
上矢だ。
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アイリ「おい」
『私一人で来いってさ』
アイリ「...どうするつもりだ」
『行くよ、一人で』
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アイリ「止めても無駄なのは分かっている。」
『ねぇ、もし───────』
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伝えたいことを伝え、アイリッシュとは別れた。
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くそ!!!
GATEは一般人への被害が少ないことが特徴だった。だから一般人への浸透が早く、次々と数を増やしていったんだ。
だけど、なんだ?志保を誘拐??
ふざけんな。
何が新未来への扉だ。
未来のある若者の命を危機にさらしてなにが新未来だ!ふざけんな!
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まず武器を調達しようと家に戻る途中、スケボーに乗った新一に会った。
息を切らし、焦っている。
どうやら私を散々探したらしい。
私の今の表情を見て一瞬怯んだ気がした。
仕方がない。
今は殺気が垂れ流しだろう。
コナ「灰原は!?」
『上矢にしてやられた。私に呼び出しがかかってる。場所は× × ビル。今から武器を調達して行ってくる』
コナ「っ、危険だ!!ここは協力者を集めて...」
『そんな事したら志保の命はないよ』
私に1人で来いと言っている。
私はそう静かに新一に言った。
新一の目が揺れる。
私に行くなと訴えている。
新一は誰よりも正義感が強い。
今までどんな状況でもその正義感で人々を守ってきた。
...でも今回は違う。
相手が悪い。
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『志保は、不器用だよね、
けどね、その分優しくて可愛い。
こんな私でも友達になってくれた。』
コナ「...」
『私は志保を助けに行くよ。
これがわたしを殺すための罠でもね』
志保は私の大切にしたい人の1人だ。
どんなに自分勝手に思われたって構わない。
志保を助ける。
私は、知らない内にそう考えていた。
私の訴えに新一は諦めたらしい。
1つ溜息をつき、私にこう言った。
コナ「...状況を知りたいから、盗聴器と発信機だけ付けさせて」
...上矢からは1人で来いと言われていてそれ以外の条件は付けられていない。
盗聴器と発信機くらい大丈夫だろう。
『...うん。じゃあね、』
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受け取った2つを大事に握り新一とは離れた。
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです!ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています! (2020年4月11日 9時) (レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます!待ってました!!今度はジンのターンですね( -ω- `)フッジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2020年3月15日 19時