野良猫8《名探偵コナン》

捕食者1〜第30章〜 ページ3

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秀一の元を去ってから数週間。
上矢の‘か’の字も掴めない日々が続く。

愛しの志保にも会ってないし、れいにぃにも新一にも蘭にも園子達にも会っていない。
愚痴をこぼす相手のアイリッシュだって、今は外に出てしまっている。...まあ、私のお願いで出払っているのだが。
ああ、憂鬱だ、ストレス溜まるわ。

もちろん、秀一にも......。



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こんな私を好きだと言ってくれたあの日から、時々思い出してしまい顔が真っ赤になる。


“ 「ココは、全てが終わってからだな」”


(ﾋｲｲｲｲｨｨｨｨ!)

あのセリフと表情を思い出し、顔が赤くなっているのが自分でもわかる。
ベッドの上でバタバタと手足を動かす。
これを思い出すと手が付けられない。


『......はぁ、少し冷静になろう』


一通り悶え終わり、顔を上げる。
そういや、最近ブーちんにも会っていない。

気分転換でみんなに会いに行こうと、上着を羽織る。



その日は雨が降りそうな暗い雲が空を覆っていたと思う。


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いつもの時間、いつもの場所に向かう。
私の第二の家である猫の溜まり場。
雲行きは怪しく、いつ雨が降るか分からない状況。

早くご飯あげて帰ろう、、、

『...？』


路地裏に入る入口の数十メートル先にいつもはない黒い車が停まっている。
ここからは遠くて見えず詳しい車種までは見ることが出来ない。

特に何も思わず、いつもの路地裏の中に入ると...

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ザザァァー

『うわっ降ってきた！』

いきなりの大雨。
今、傘は持っていない。
だが、奥まで行けば雨やどりができる場所がある。
濡れないためにただ小走りで走った、



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.....後ろの足音には気付かず。



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