捕食者18 ページ20
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白川「Aには今の状況は言っていない。
.....悲しむだろうなぁ」
降谷「は?なんで...」
一生の別れかもしれないんだぞ!?
俺の必死の目線にも白川の意思は何も変わらない。
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白川「物理的に俺は夏樹の側にはいれない。だから、だから君が守ってやってくれ」
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そもそもまだ夏樹に会ったことがないのに俺にそう言って頭を下げる“白川”。
何もかも満点で、プライドが高いこの男が頭を下げるなんて思わなかった。
その姿をただ見つめてしまって何も言えない。
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白川「あいつはきっと俺のことを聞いたら、無理をする。他人の言うことなんて聞きやしないおてんば娘だ。」
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ふっと笑った。
きっと自分の“妹”のことを思い出しているんだろう。
そう言い、
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白川「頼む」
今度は俺と目を合わせて頼んできた。
その意志の篭った瞳に俺は少し身震いする。
この男がこんな目を見せるなんて、、、
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降谷「お前は、俺に頼むような男じゃないだろう...」
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まるでもう妹に会えないと言っているようだった。
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そんな言葉、聞きたくなかった。
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白川「夏樹が幸せになるまで、見てやってくれ」
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そう言ってなぜか幸せそうに笑う。
今は笑える状況でもないのに
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何も言えなかった。
分かった?それとも、気をつけろよ?
頑張れよ、か?
どれが正しい答えなのか、俺には分からない。
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白川「もう行く。
次に会うことはもうないだろう...
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頼んだぞ、零。」
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俺の複雑な顔を横目に、白川は部屋を出ていった。
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その後ろ姿が白川を見た最後だった。
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俺は何も出来ないことに対しの怒りと白川との約束が守れないやるせなさに拳を握る手が力一杯込められる。
降谷「...っ、どうすればいい?白川...俺はどうすればお前の妹を助けることができる??」
?「お前のやるべき事はAがいる場所を割り出して、その施設の地図を俺に渡す事だ。」
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俺の自問に応える声がした。
ばっと後ろをむく。
誰だ?全く気配がしなかった...
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降谷「!?......誰だ」
その男は静かに立っていた。
いや、静かではない。
その声色には溢れるばかりの怒りが込められていて、雰囲気も一般人には近づけない程。
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです!ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています! (2020年4月11日 9時) (レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます!待ってました!!今度はジンのターンですね( -ω- `)フッジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2020年3月15日 19時