捕食者13 ページ15
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ジン「今まで何にも付かずに野良猫のように生きていたから野放しにしてたんだ。だが、誰かの物になるんだったら話は別だ。」
安室「警察側につかれると不利ですもんね...」
それとなくジンを刺激しない言葉を返す。
Aはどれだけカンキンされようが、俺らの情報を売ることはしない。
自信を持って言える。
ジン「だがもう何も問題はねぇ」
安室「え?」
だが、ジンは余裕そうに笑った。
なんだ?その自信は...
ジン「どうせ何も覚えていない」
安室「...は?」
ジンの言葉に頭が真っ白になる。
ジン「少量の薬で忘れられるとはよォ...
所詮その男はAにとってその程度の存在だったってことだろ」
安室「ま、待ってください...薬って??」
ジン「じゃーな、仕事だ」
バタンと大きな音を立ててジンは部屋を出ていった。完全に姿が見えなくなった後、拳を握る。
...なんだと?薬を使ったのか??
薬漬けにされた人間は何人も見てきた。
目の色を失い、人形と化した人間達。
そんなの、情報屋としての価値も無くなるぞ?
いや、違う。
ジンは優秀な情報屋としてではなくて、A自身を手に入れるつもりだったのか?
安室「くそっ、」
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頭に浮かぶのはAの笑顔と白川。
Aを守るのは白川との約束だ。
これだったら無理やりにでも目に入る範囲に置いておけばよかった。
Aを信じて送り出したのは間違いだったのかもしれない...と、後悔する。
安室「白川......俺は...」
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✕年前─
白川「俺に潜入捜査の仕事が入った。」
降谷「!...そうか。GATEか?」
俺の質問に白川は頷く。
GATEへの潜入はかなり難関だと上司は言っていた。それほど強者の集まりだと。
そんな困難な捜査に白川は選ばれた。
...流石だとしか言えない。
そこでふと白川の妹の存在を思い出す。
白川は数年前に両親を無くし、妹と一人で生きてきた人物だ。
降谷「...その...妹には言ったのか?」
白川「ああ、伝えたよ」
降谷「なんて伝えたんだ?」
白川「普通に潜入捜査だって...」
降谷「は!?それはダメだろ!!」
一般市民、ましては子供に潜入捜査とそのまま伝えたのか?白川は馬鹿じゃない。だが今回は素直に馬鹿かと言える程だ。
俺のその反応に白川は思い出したように笑った。
白川「あーそっか。そうだったな...」
言うの忘れてたわーと零す白川。
俺の頭にははてなマークが浮かぶ。
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです!ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています! (2020年4月11日 9時) (レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます!待ってました!!今度はジンのターンですね( -ω- `)フッジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2020年3月15日 19時