共鳴者11 ページ1
.
.
赤井「好きだ」
.
.
え...?
.
突然の秀一からの言葉。
思わず後退りしそうになるが、逃がさないと秀一は私の手を掴んだ。
.
『ぇ..だから、死ぬかもしれないって...』
赤井「そんな悲しい事を言わないでくれ」
.
.
掴まれた手から秀一の顔へと視線を移すと、悲しいような何とも言えない表情を浮かべている秀一。
赤井「A、返事は?」
『ちょっ、秀一、』
.
.
秀一は私の身体を長い腕で閉じ込め、顔中に小鳥のような軽いキスを降らす。
その何となくこそばゆい感覚に身をよじるが、秀一はさらに腕の力を込めるだけだった。
こんなの、YES以外言わせる気ないだろう!
.
.
赤井「お前が可愛すぎるのがいけないんだ」
『なにそれ、理不尽』
その台詞に少し笑ってしまう。
最近よく秀一に抱きしめられているなぁと呑気に考えているの自分がいる。
私の笑顔を秀一は肯定的に捉えたのか、私を抱きしめる腕を解いた。
赤井「全てが解決してから聞いて欲しい事がある」
『...私も』
.
秀一を見つめ私もそう言った。
普段滅多に変わらない秀一の表情だが、目尻が下がり、いつもよりも何倍も優しい。
.
赤井「ココは、全てが終わってからだな」
そう言って私の口を指で触れる秀一。
大人の色気ムンムンでそう言ってくる秀一に私の頭の中は大パニックだ。
ここ男の色気はどこから出てくるんだ!?
イケメンが本気で色気を出すととんでもないことになると初めて知った。
『は、はぃぃ』
私は裏返った声しか出なかった。
私の動揺に気を良くした秀一は、私の頬をひと撫ですると「玄関まで送ろう」と言い部屋を出ていこうとする。
その光景に私は無意識に声を上げて止めた。
『待って!』
この後ろ姿が見れるのは最後かもしれない。
そう思ったら離れがたくて、ついつい呼び止めてしまった。だけど何も話す内容に詰まり、頭が真っ白になる。
でもこれだけは伝えたかった。
『貴方と出会えてよかった…本当にありがとう』
赤井「......ああ。俺もだ」
.
.
簡単な言葉だったがそれはとても重く感じた。
.
.
.
.
──────────
安室side
休日の朝、1人のお客さんが来店した。
コナ「こんにちは、安室さん。」
席に案内をし、頼まれたオレンジジュースを持っていくとコナン君は俺に1枚の紙を渡した。
コナ「A姉ちゃんから預かったんだ」
安室「!!」
.
1912人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです!ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています! (2020年4月11日 9時) (レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます!待ってました!!今度はジンのターンですね( -ω- `)フッジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:235711 | 作成日時:2020年3月15日 19時