【白河勝之の基準】★ ページ6
今日は稲実との練習試合だった。
一通り後片付けが終わって部屋に戻っていると、コンコンとドアがノックされる。
「はーい。開いてるよー。」
そう声をかけると、ガチャッとドアを開いて入ってきたのは…
稲実のユニフォームを来た選手。
…確か、ショートの二年生で…名前は、白河君。
「…これ、落ちてたんだけど。」
ムスッと何だか不機嫌な顔で彼が差し出したのは、2個のボール。
グラウンドに残ってたのかな…。
「あ、ありがとう…。」
私は慌ててボールを受け取った。
「ちゃんと片付けておいて。気になるから。」
「…気をつけます…。」
「当然だろ。」
う、上から目線で来る子だなぁ。
…なんかこの子…誰かと似てるような…。
と、その時。
すでに開いていたドアをコンコンと叩きながら、新たな訪問者が入ってきた。
「ねぇA。今日のスコアを…あれ？君は…」
亮介……あぁ！そうだ！亮介と似てるんだ！
「あなたは確かセカンドの…」
「うん。君はどうしてここにいるの？」
「ボールが落ちてたので、届けにきました。」
「そうなの？ありがとう。」
「いえ…。それより、スコアを見に来られたんじゃ？」
「あぁ、そうだった。A、スコア。」
「…どうぞ。」
私は亮介にスコアを渡してから、白河君にさっきから気になっていたことを聞いてみた。
「ねぇ、白河…君。亮介には、敬語なんだね。」
「まぁ…。年上だし…プレイヤーとしては
尊敬してるから…。」
「そっか。…あ、ちなみに、私も3年で年上なんだけど…。」
「だから何？」
「……何でもないデス。」
くっそう、こいつめ…。
「あのさぁA。ここの俺の打席のカウント違うんだけど。」
「えっ？マジ？」
「またストライクとボール間違えたね。」
「…これ、ピッチャーの球数の足し算も間違ってません？」
いつの間にかスコアブックを覗きこんでいた白河君が言う。
「あ、ほんとだ。」
…ヤバい。これはきっとヤバい。
今すぐ逃げ出したい。
「毎回毎回、何か間違えるよねぇ？」
「りょ、亮介…」
「3年のくせにスコアもまともに書けないなんて…信じられない。」
「白河君、それはね…」
「ほんと、3年もやってるのに何やってんの？」
「だ、だからっ」
「足し算間違えるとか小学生以下。」
「ひどっ」
「「スコアの重要性がわかってないね。」」
「わああぁぁ！もう嫌だー！誰かこのドSコンビ止めてー！！」
マネージャー室に、私の叫びが虚しくこだました…。
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暇人 - フランス革命さん» ちゃんと読んでなくて草。中学生ではないネタ何個もあるのに。 (1月6日 11時) (
レス) id: 9409c0bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
味塩 - すごく好みで面白かったです！！ギャグ夢大好きで、夢主のノリも理想通りで本当に最高でした…！全シリーズ読んだのですがまた最初から読みたくなっちゃいました。どれもそのキャラらしさが出ていて本当に面白いです (2022年10月27日 1時) (レス) id: 2296c25889 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸(プロフ) - もう、すごく面白くて、大笑いしました。亮介さんLoveなので、本当はこのキャラでの長編が読みたいですが、続きも楽しみです。 (2022年1月26日 20時) (レス) @page49 id: 07285a2235 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸(プロフ) - もう、すごく面白くて、大笑いしました。 (2022年1月26日 20時) (レス) @page49 id: 07285a2235 (このIDを非表示/違反報告)
フランス革命(プロフ) - 中学生バレバレで草。高校のテストこんな甘くねーよ (2019年7月29日 21時) (レス) id: 6067ba3fc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪星
| 作成日時：2015年6月7日 16時
