【降谷暁と「しろくま」】 ページ33
※降谷視点
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今日は部活が終わってから、マネージャー室で足ツボマッサージの師匠であるA先輩に、新しいツボの場所を教えてもらっていた。
僕も早く一人前の足ツボマッサージャーになって、先輩たちに喜びの悲鳴を上げてもらいたいと思う。
一通り説明してくれたあと、A先輩はうーん、と伸びをして、独り言のように呟いた。
「あー、なんか今、無性に白くまが食べたいなー。」
「!?」
僕は耳を疑った。
「シロクマ…食べるんですか…?」
「あれ?降谷君は食べたことない?」
「…僕はないです…」
「そうなんだー。美味しいよ?」
…美味しいんだ…。
「あれさー、中に色々入ってるじゃない?一気にかぶりつくのが美味しいんだよねー。」
「………………。」
…中に色々入ってる?
…胃とか心臓とか?
翼先輩がアイヌの狩人に見えてきた。
…いや、アイヌの狩人が食べるのはシロクマじゃなくてヒグマだったっけ…。
「あ!そうだ!じゃあ今から買いに行こうよ!」
「…売ってるところあるんですか?」
「コンビニで普通に買えると思うよー。」
…東京のコンビニではシロクマを取り扱っているらしい…。
…じいちゃんが、東京はある意味恐ろしいところだから気を付けろと言っていたのを思い出した。
「…あ、でもやっぱ、この辺のコンビニだと売ってないかなぁ…」
「…少なくても、僕はシロクマ売ってるコンビニ見たことないです…」
「そっかぁ。九州の方だと普通に売ってるんだけどなぁ。」
…なんでシロクマなのに温かい地方で売られているんだろう…。
「ま、いいや。行くだけ行ってみようよ。冷凍ケースの中探してみなくっちゃ。」
…コンビニの冷凍ケースに…入るんだろうか…。
も、もしかして、バラバラに…!
シロクマバラバラ事件!?
「もしあったら、奢ってあげるね!」
…奢ってくれるということは…意外とお手頃価格なんだろうか…。
貴重な生き物のはずなのに。
それから僕とA先輩は、近くのコンビニへと向かった。
シロクマが変わり果てた姿になっているかもしれないと思うと悲しい気持ちになったけど、我慢して歩く。
そしてたどり着いたコンビニで、A先輩が満面の笑みで買ってくれたのは…「白くま」という名前のアイスだった…。
※ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、鹿児島発祥の氷菓またはアイスクリーム類に、「白くま」というものがあるのです(^^;
【東条&金丸とソフトクリーム】★※下ネタ強(^^;→←【倉持洋一の姉?】★
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暇人 - フランス革命さん» ちゃんと読んでなくて草。中学生ではないネタ何個もあるのに。 (1月6日 11時) (レス) id: 9409c0bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
味塩 - すごく好みで面白かったです!!ギャグ夢大好きで、夢主のノリも理想通りで本当に最高でした…!全シリーズ読んだのですがまた最初から読みたくなっちゃいました。どれもそのキャラらしさが出ていて本当に面白いです (2022年10月27日 1時) (レス) id: 2296c25889 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸(プロフ) - もう、すごく面白くて、大笑いしました。亮介さんLoveなので、本当はこのキャラでの長編が読みたいですが、続きも楽しみです。 (2022年1月26日 20時) (レス) @page49 id: 07285a2235 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸(プロフ) - もう、すごく面白くて、大笑いしました。 (2022年1月26日 20時) (レス) @page49 id: 07285a2235 (このIDを非表示/違反報告)
フランス革命(プロフ) - 中学生バレバレで草。高校のテストこんな甘くねーよ (2019年7月29日 21時) (レス) id: 6067ba3fc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪星 | 作成日時:2015年6月7日 16時