【真中&丹波と昔話(2)】★ ページ42
「ま、まぁ、Aも光一郎も昔に比べると成長したってことだな。」
ゴホン、と咳払いしながら要に言われて、いまいち嬉しくないのはなんでだろう…と首を傾げていたら、光一郎が改めて要をしげしげと見ながら言った。
「…でも…かっちゃんは、昔から変わらないよな…」
「なんだ?それは成長してないってことか?」
「そ、そうじゃなくて!なんて言うか…かっちゃんは小学生の頃からカッコ良かったから…」
ポリポリと頬を掻く光一郎の言いたいことは…何となくわかる気がする。
「要は昔から根っからの野球小僧だったからねー。体育会系のしきたりを叩き込まれてて礼儀正しかったし、どっちかというと硬派で女子ともあんまり絡んでなかったし。」
じゃじゃ馬で暴れん坊だった私や、引っ込み思案でモジモジしてた光一郎と違って、要はどちらかというと大人びた小学生だった。
「…硬派というより…恥ずかしくて女子と話せなかっただけだぞ…」
それは今もだが…、とか言いながらほんのり頬を赤くしてる要は、小学生の頃と変わってなくてなんだか可笑しかった。
「えー?じゃあ、恥ずかしくてやらなかっただけで本当は要もスカート捲りとかしたかった?」
「なっ…!何言ってんだお前は…!」
ニヤニヤしながら聞いてみると、要はカッ、と一気に耳まで赤くする。
「あれ?図星?」
「く、くだらないことを聞くな…」
「A…かっちゃんに限ってそんなワケないだろう。」
「だってさー、小学生男子のスカート捲りなんて、ある意味大人への通過儀礼みたいなもんじゃん。やっぱみんなやってみたいのかなぁ、って。光一郎も興味あった?」
「なっ…!」
と、要に続けて光一郎も顔を赤くする。
…ふむ。
実際に行動に移すかどうかは別にして、やっぱある程度興味はあるもんなんだろうなぁ。
顎に手を当てながらそこまで考えてから私はニッと笑い、赤面してる二人に改めて視線を向けた。
「…ま、もしやっちゃってたら、例え要や光一郎でも私は飛び蹴りしてたと思うけどね。」
「「…だろうな…」」
「…あ!でも、昔できなかったからって今やるのはやめてね?シャレになんないから。」
「「するワケないだろ!」」
真っ赤になりながら綺麗に声を揃える昔馴染み二人に、私は声を上げて私は笑った。
(れいちぇる様リク)
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雪星(プロフ) - 椰子の実さん» 椰子の実さん、コメントありがとうございます!大好きと言ってもらえるだけで嬉しいのに、頻繁に読んでくださっているとは…!元々自分の息抜きで始めたある意味バカバカしい短編集ですが(^^;楽しんで書いてますので、また読んでやってくださいっ(≧▽≦) (2016年9月11日 22時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
椰子の実 - このシリーズが本当に大好きで大好きで、ほぼ毎日読んでる感あります(笑) (2016年9月11日 20時) (レス) id: 5b93e46beb (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 抹茶さん» 抹茶さん、コメありがとうございます!夢主は、制服の時は基本的に短パン装着してる設定です(^^;すぐ足が出る自覚があるので…(^^;たまに忘れてたりして、倉持や白河君がその場面に遭遇してラッキースケベが発動してます(^^; (2016年4月6日 23時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - この作品とっても面白いです(^^♪後、前々からずっと気になってた事があるんですが夢主ってよく回し蹴り?してますよね、この時パンツ丸見えになってないんですか?もし、見えてたら倉持達は見て見ぬふりをしているのですか? (2016年4月4日 23時) (レス) id: 301a2e1b49 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - あおあおさん» あおあおさん、はじめまして!コメありがとうございます!有り難いお言葉、嬉しいやら恥ずかしいやら…(≧▽≦)なるべく早く続編公開できるように頑張りますので、少々お待ちください(>_<) (2016年4月2日 22時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪星 | 作成日時:2016年1月27日 19時