【ダイヤのA】部活終了後のマネージャー室４《短編集》

【成宮＆カルロス＆白河と生理現象(3)】★ ページ40

「まぁ、あれだ、俺の男性機能が正常な証拠…って、お嬢？」

…と、言葉の途中で、神谷君が真っ赤な顔で固まってる私に気付いたらしい。

「どうした？」

「どどど、どうした、って…その…」

要するに反応に困ってるワケで…！

すると、神谷君はハッと何かを思い付いた顔をした。

「そ…そうか…！お嬢は俺の引き締まった胸板を見て興奮して…！」

「違うっ！！」

「ヤッベェな…舐め回すように絡み付くその視線がたまんねぇ…」

「誰もそんな見方してないわこの変態があぁぁ！！」

ぞわぁっ、と鳥肌が立ってくるのを感じながら神谷君を怒鳴りつけると、成宮君はぶはっ、と吹き出し、白河君は眉間に皺を寄せたままため息をついていた。

「カルロ〜、Aさんが今さら胸板見て赤くなるワケないじゃ〜ん。」

「あ？じゃあ…もしかしてコレか？」

そう言って、神谷君は自分の股間を指差す。
…指差さないで…！

ふいっ、と神谷君から顔を逸らすと、神谷君は軽く目を見張ったみたいだった。

「マジか…お嬢、ヤル気満々じゃん。」

「なんでそうなるの！？」

「付き合ってられない…帰る。」

ちょっとズレてる神谷君に突っ込んでいると、白河君が呆れたように吐き捨て、スタスタと部屋から出て行ってしまった。
それを見ていた成宮君が、ハッと何かを思い出したようにパカッと口を開く。

「あ！やっば、そーいえば雅さんに呼ばれてたんだった！Aさん、俺も先に帰るねー！」

「え？あ、ちょ、成宮君！？」

バビュン、と走り去っていく成宮君の背中に伸ばした手を静かに下ろし、もうこうなったら残りの変態にもどうにか帰ってもらおうと、私は決意を込めて振り返った。

「神谷君！」

「何？」

「とりあえず精神統一して心を沈めよう！」

そ、そうすれば、カラダも収まってくるよね…！
んでもって、とっとと帰ってくれ…！

「精神統一？」

「そう！大丈夫、やればできる！」

「…っ、お嬢…！」

すると、神谷君はなぜか嬉しそうな顔をして、ガシッと私の手を取った。

「…そうだよな…！俺も今ヤレばデキると思う！」

「…………ん？ちょ、ちょっと待っ…………」

「んじゃ早速電気消して、二人の愛の結晶を…」

「わああぁぁぁぁ！！違あぁぁう！！」

「え？明るい方がいいのか？大胆だな、お嬢…」

「それも違あぁぁう！！」

ぞわぁっ、と再び鳥肌を立てながら、私は嘆きの叫びを上げた…。


(Rin様リク)

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