【御幸&クリスと事故(1)】★下ネタ有(^^; ページ22
「…あ、クリス先輩、ありましたよ。」
「どれだ?」
とある日の全体練習終了後。
御幸とクリスが練習着のままやって来て、スコアブックをひっくり返して二人で色々話していた。
どうも、配球パターンについてみたいなんだけど…さすがに細かいところまでは私にはわからない。
…しかし、それにしても…
チラッ、と私は二人を肩越しに振り返る。
この二人、今までの試合の配球、全部覚えてるんだろうか…。
いや、さすがに全部ってことはないだろうけど、ほとんど頭に入ってそうだよね…。
私は顔を前に戻し、手元の課題を見ながら色んな意味でため息をついた。
やっぱアレだね、キャッチャーは頭良くないと務まらないね。
…と、その時になって、私はプレハブにジャグを一つ置きっぱなしにしていることを思い出した。
回収しようとした時にちょうど監督達が話してて、後にしようと思ってそのまま忘れてた…!
ガタッとイスを引いて立ち上がった時、ガツッと引いたイスが何かに当たる感触と、斜め後ろで誰かが息を飲む気配がして…
振り向くと、御幸が床に両膝をついて上半身を前に倒していた。
…股間を押さえながら。
「…え…み、御幸?…まさか、今___」
「…シャレに…なんねぇ…」
…えっと…これは、やっぱり、その…
ア、アソコに、当たっちゃったんでしょうか…?
「…あ、当たった?」
「けっこうモロだったな。」
後ろからクリスが気の毒そうな視線を御幸に向けながら言う。
「うそ…!ご、ごめん御幸!わざとじゃないんだけど…!」
カアァッ、と、申し訳ないのと恥ずかしいのとで顔が熱くなってくるのを感じながら、私はとにかく御幸に謝った。
「…そりゃ…わかってますけど…なんでこのタイミングで…」
「どど、どうしよう!?腰叩けばいいんだっけ!?それとも冷やす!?」
「少し落ち着け、A。お前が慌ててもどうにもならないだろう。」
「そうだけど…!」
あわあわと慌てふためく私にクリスが冷静に声をかけ、挙動不審のまま暫く待っていると、御幸がフウゥ、と大きく息をついてからようやく体を起こした。
「…事故なのはわかってますけど…」
と、恨みがましい視線を向けてくる。
「ごめん!ほんっとごめん!」
「…ったく。使いモノにならなくなったらどうしてくれるんですか。」
「つ、使いもの、って…!」
ボフン、と顔から湯気が出てきそうなくらい一気に火照ってきた。
そ、それは、つまり、アレがアレでアレなことに…ギャーッ!!
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雪星(プロフ) - 椰子の実さん» 椰子の実さん、コメントありがとうございます!大好きと言ってもらえるだけで嬉しいのに、頻繁に読んでくださっているとは…!元々自分の息抜きで始めたある意味バカバカしい短編集ですが(^^;楽しんで書いてますので、また読んでやってくださいっ(≧▽≦) (2016年9月11日 22時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
椰子の実 - このシリーズが本当に大好きで大好きで、ほぼ毎日読んでる感あります(笑) (2016年9月11日 20時) (レス) id: 5b93e46beb (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 抹茶さん» 抹茶さん、コメありがとうございます!夢主は、制服の時は基本的に短パン装着してる設定です(^^;すぐ足が出る自覚があるので…(^^;たまに忘れてたりして、倉持や白河君がその場面に遭遇してラッキースケベが発動してます(^^; (2016年4月6日 23時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - この作品とっても面白いです(^^♪後、前々からずっと気になってた事があるんですが夢主ってよく回し蹴り?してますよね、この時パンツ丸見えになってないんですか?もし、見えてたら倉持達は見て見ぬふりをしているのですか? (2016年4月4日 23時) (レス) id: 301a2e1b49 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - あおあおさん» あおあおさん、はじめまして!コメありがとうございます!有り難いお言葉、嬉しいやら恥ずかしいやら…(≧▽≦)なるべく早く続編公開できるように頑張りますので、少々お待ちください(>_<) (2016年4月2日 22時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪星 | 作成日時:2016年1月27日 19時