【小湊亮介の差し入れ】★下ネタ有(^^; ページ17
コンコン
「はーい。開いてるよー。」
細かい修正を終えたスコアブックを棚に突っ込みながら、私はノックされたドアに向かって声をかけた。
「お邪魔ー。」
「…なんだ、亮介…って、何それ?」
ドアを開けて入ってきた亮介は、片手に白い小鉢を持っている。
「実家から送ってきてね。お裾分け。」
ニコッと笑いながら亮介が小鉢を傾け、そこに入っていたのは…
「わぁ!イチゴ!」
真っ赤に熟れてツヤツヤと輝く、大粒のイチゴだった。
「いいの?ありがとう!」
一気にテンションが上がった私は、亮介から小鉢を受け取り、では早速、と一粒手に取って、かぷっとかじりついた。
「〜〜〜っ、おいしい〜!…あぁ…こう、甘味と酸味の絶妙なハーモニーが舌の上でまったりと混ざりあって、まるで初恋のような甘酸っぱさが…!」
「変な食リポしなくていいから。…まぁでも、確かに美味しいよね。あ、練乳もあるけど、かける?」
「うっそ、凄い準備万端じゃん!このままでも美味しいけど、練乳好きだしかけよっかな。」
「じゃあ俺がかけてあげるよ。」
ニコニコ、ニコニコ。
「…そ、そう?」
やけにニッコニコな亮介に、なんかイヤな予感がするなぁ、と思った、次の瞬間。
「普段はこんなことしないんだけどさぁ。この白いねっとりした液体が大好きなAのために、特別にたっぷりかけてあげるから。」
「……いや、普通に練乳って言ってよ……」
「どこにかけようか?この辺の谷間にする?それとも先っぽの方がいいかな?」
「……あの……亮介……」
「早く言わないと勝手にドピュッと出しちゃうよ?」
コ、コレは…!
絶対絶対絶対、ワザと言ってる!!
「もういい!!」
そう叫んでから、私はガシッ、と亮介の手から練乳を奪い取った…ら。
その衝撃で、ワンタッチ式だった蓋がパカッと開いて。
けっこうな力で握ってたから中身が出てきちゃって。
避ける間もなく、私の顔にかかってしまった…。
タラッと上から垂れて口に入ってきた練乳は…やっぱり甘い。
「あぁもう…最悪…」
そう呟きながら顔を上げると、いつもなら喜んで食いついてきそうな亮介からの反応がない。
「…亮介?」
そしたら亮介は…片手で口を覆って、珍しく目を泳がせてて…頬が、赤くなってて…。
「…ごめん…まさかこうなるとは…もうそういう風にしか見えない…」
「そういう風ってどんな風なの!?」
「さすがに言えない。」
「そんな目で見ないでえぇ!!」
(セロウ様リク)
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雪星(プロフ) - 椰子の実さん» 椰子の実さん、コメントありがとうございます!大好きと言ってもらえるだけで嬉しいのに、頻繁に読んでくださっているとは…!元々自分の息抜きで始めたある意味バカバカしい短編集ですが(^^;楽しんで書いてますので、また読んでやってくださいっ(≧▽≦) (2016年9月11日 22時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
椰子の実 - このシリーズが本当に大好きで大好きで、ほぼ毎日読んでる感あります(笑) (2016年9月11日 20時) (レス) id: 5b93e46beb (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 抹茶さん» 抹茶さん、コメありがとうございます!夢主は、制服の時は基本的に短パン装着してる設定です(^^;すぐ足が出る自覚があるので…(^^;たまに忘れてたりして、倉持や白河君がその場面に遭遇してラッキースケベが発動してます(^^; (2016年4月6日 23時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - この作品とっても面白いです(^^♪後、前々からずっと気になってた事があるんですが夢主ってよく回し蹴り?してますよね、この時パンツ丸見えになってないんですか?もし、見えてたら倉持達は見て見ぬふりをしているのですか? (2016年4月4日 23時) (レス) id: 301a2e1b49 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - あおあおさん» あおあおさん、はじめまして!コメありがとうございます!有り難いお言葉、嬉しいやら恥ずかしいやら…(≧▽≦)なるべく早く続編公開できるように頑張りますので、少々お待ちください(>_<) (2016年4月2日 22時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪星 | 作成日時:2016年1月27日 19時