ビビり32 ページ32
「......え？」
相「これは...想像以上の力だな...。」
ポカーンとする私と相澤先生の前には、
50mほどの距離の木々が全て、地面になぎ倒されてている光景が広がっていた。
「わ、私...こんな力を人に向けて...」
使おうとしていたのか。
相「落ち着け。」
震える私の肩に相澤先生がポンと手を置いた。
そのまま私をまっすぐ見て言った。
相「個性によっては誰もが人を傷つける力を持つ。
だからこそ訓練して制御出来るようにするんだ。
お前もできる。」
そうか。そうだね。こんな序盤でビビり倒してちゃ
しょうがないね。
「は、はい！ちょっとビビっちゃいましたが
大丈夫です！」
ビシッ！と敬礼のポーズをとると相澤先生はフッと笑った。
相「よし。では今度は半分の力でやってみろ。それが出来たら10パーセントずつ、力を抑えていくイメージで徐々に威力を抑えていけ」
先生の説明の仕方がとっても分かりやすくて、
私はすぐにこの空気砲(仮)を威力自在で打てるようになった。
それから私唯一使っていた使い方の、
空気を温める事と、空気を冷やすこともどこまで出来るか、耐久性のある個室に入ってやってみると、
温める方はプラス50℃、冷やす方はマイナス50℃までできた。
もっと出来そうだったけど私の体が気温に耐えられなそうだったので相澤先生ストップがかかった。
そして今は...
「せせせせせせ先生！たた、助けて！助けてええええ！！！」
相「落ち着け緑谷！力を抜くなよ！落ち着いて少しずつ下がってこい！！！」
私は空を飛んでいた。
ナンデ？？？！
私は私の周りの空気を操り動きをつけるイメージで
風を起こしていた。
わーいそよ風きもちーと思っていたのもつかの間、
いつの間にかそよ風は暴風に変わり、
私はその竜巻のような暴風に持ち上げられ空中でグルグル回っていた。
相「こりゃ落ち着くのは無理そうだな...」
ドサッ
急に耳元で騒がしくビュンビュン鳴っていた風が消えて、
相澤先生に抱き止められていた。
個性を消してくれたようだ。
「せせせせせ先生、この使い方はきけんすぎます！
ワタシ、モウ、カゼオコサナイ」
相「何故片言なんだ...まあここまで風を起こすという使い方についてはもう少し練習が必要だな」
そう言うと相澤先生は何か少し考え込むようにしていた。
相(そもそもここまでが順調すぎだ。『空気』という抽象的な個性に対し、よくイメージを掴み確実にコントロールする。恐るべき才能だ)
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莉緒(プロフ) - けいこさんの書くかっちゃんが素敵すぎる…！ほんとに可愛い優しい大好きです！！素敵な作品をありがとうございます🩷 (4月4日 20時) (
レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
けちょ(プロフ) - いちきちゃんさん» 応援ありがとうございます♡頑張ります(*^^*) (2023年2月16日 6時) (レス) id: 4b0d6b848e (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - コメント失礼いたします！更新ありがとうございます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2023年2月15日 23時) (レス) @page46 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
けちょ(プロフ) - かいさん» かい様 わー！嬉しいコメントありがとうごさいます！(*^^*)♡ (2023年2月15日 19時) (レス) id: 4b0d6b848e (このIDを非表示/違反報告)
かい - コメント失礼します！めちゃ面白い作品ありがとうございます！ (2023年2月15日 19時) (レス) @page43 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：けちょ | 作成日時：2023年2月1日 10時
